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闇夜を越えて、25人乗りの虹色のバスが十三ファンダンゴに辿り着いた。その不思議なバスには、サード・クラスの面々をはじめトモフスキー、
ワタナベイビー、知久寿焼という一癖も二癖もありそうな連中が乗り込んでいる。楽しそうだ。いったい何をやらかそうとしているのだ。
余りにも楽しそうな車中の様子に引かれた僕は、運転手に無理を承知で頼み込み、やっとの思いで不思議なバスに乗り込むことが出来たのは、
夕暮れ間近の午後6時30分頃であったように記憶している。車内は想像を絶する程の楽しい雰囲気で満ち溢れ、まるで別世界に迷い込んだかのような
感覚に落ち入ったのだった。そんな雰囲気の中、いきなりサードクラスが演奏を始めた。彼らが奏でるゆったりした感じのリズムに乗せてバスは走る。
そして、心地良いメロディーは街中に響き渡り、街中の人々はその不思議な虹色のバスに釘づけだ。そんな時、いきなりワタナベイビーがアコースティックギターを
持って、サードクラスをバックに歌い出した。相変わらずのキュートな曲の数々に車内は大盛り上がりである。感動のステージが「あっ」という間に過ぎてしまうと、
「次は俺に歌わせろ」と知久寿焼の登場である。暫くの間、サードクラスにはバスの最後部座席で休んでもらい、一人で歌い出した彼の個性的な歌声は何とも
言えぬ情緒をさらけ出す。再びサードクラスにバックを依頼し、更に曲の深みを増すのだった。車内の雰囲気も実に良い感じでピークに差し掛かった頃、
突然トモフスキーが登場した。問答無用のインパクトで歌いまくる彼の楽しそうな姿は、観ている者全員をその世界に連れていってくれる。恐るべき39才。
サードクラスとの息もピッタリだ。このバスはもう止まる事を知らない。永遠に続く楽園を、ゆっくりと徘徊しているようである。トモフスキーのステージが終っても、
バスは止まらなかった。車内はアンコールの嵐である。再びサードクラスがステージへ。そこからは、全出演者が順々にステージに登場し、
このツアーの為に作ったCDの曲を全て演奏してくれた。最後は、出演者全員で作った、このツアーのテーマソングである「不思議な六月の夜」を
全員で熱唱してステージは幕を落とした。僕は一生このバスに乗って旅を続けたかったが、それも無理なようである。運転手さんは、出演者の皆さんを乗せ
「また来年やって来るよ」と言い残して、25人乗りの虹色のバスは闇夜に消えて行った。皆さん、この楽しいバスの様子をもっと詳しく知りたいのならば、
CD「不思議な六月の夜」を手に入れてみて下さい。 |