吠えろ!ファンダンゴ!!
#30 春眠 2002
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すっかり暖かくなり、寝ても寝てもまだ眠たい、そんな季節の真只中ですが、下界の皆さんはどうお過ご
しでしょうか?一年中通して居眠りが止められない僕ですが、この時期は特に眠ってしまいます。正に睡
眠地獄とでも申しましょうか。今も雲の上でウトウトしながら、下界の皆さんがあくせくしているのを、
ぼんやりと眺めているところです。そんなにガツガツせんとゆっくり休んだらええのになどと思いながら、
またもや眠りにつこうとしています。
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話は少し変わりますが、先日、コタツで横になりながら火事のニュースを見てたのですが、そのまま眠って
しまった時の事をお話しましょう。コタツで寝るとよく奇妙な夢を見るものですが、この時は奇妙というか
何というか、僕が5才の時に実際に経験した事が夢の中で再現されたのです。
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5才の僕は、近所に住む「竹島のパン屋」のヨッチャンという女の子が好きで毎日のように遊んでいました。その日もヨッチャンの家で、店先からパクッてきたガムを噛みながら、僕とヨッチャンと犬のヌイグルミのシロと遊んでいました。その時、僕らの傍らには運の悪い事にヨッチャンのオッチャンが煙草に火をつける為のマッチが置いてあったんです。案の定、僕らはいつも触らせてもらえないマッチに興味を持ち、ガムの包み紙に一枚づつ火をつけました。最初は面白くてケラケラ笑いながらマッチ遊びをしていたのですが、ガムの包み紙も面白いがすぐに火が消えてしまうので何か物足りない。そこで辺りを見回した僕らが見つけたものが、犬のヌイグルミのシロだった。子供心とは言え怖いものである。まずはマッチでシロの耳を燃やし、次は鼻、次は尻尾という感じで燃やしていた。シロの自慢であった純白のボディーがだんだんと黒ずんでいった。何か底知れず面白かった。僕らは相変わらずゲラゲラ笑いながら燃やし続けた。気が付くとシロのボディーは火だるまと化していたのだった。ヨッチャンが泣き出した。僕は怖くなってシロを蹴ったが、運の悪い事にシロが転がって行った先はカーテンの真下であった。火は一気にカーテンに引火して、更にひどく燃え出した。僕らは燃え広がる炎の横で泣くしかなかった。その時だった、近所でも怖くて有名な竹島のオバハンことヨッチャンのお母さんが何か叫びながらバケツを持って飛び込んできてくれた。助かった。軽いボヤで済んで良かったが
、その後大問題となり、竹島のパン屋でパンを買う事も大好きなヨッチャンと遊ぶ事も出来なくなった。ヨッチャンは元気かなあ。その後、僕は児童公園の前に住んでたサッチャンが好きになったのだが・・・。
何か懐かしいような不思議な気持ちになり、このまますぐ寝たら続きが見れるかなあなんて、少女みたいな事考えて挑戦してみたけど無理やった。
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まあ、皆さんも火の元には充分に注意してください。何かとボケボケになるシーズンですから。
ボケた頭をすっきりしたいとか、何かを燃やしたいとか、燃え尽きたいなどと思ってる人は是非とも
ファンダンゴに来て下さい。燃やしたるし、それを冷ます為の冷たいビール用意しときます。それでは
サヨナラ。もう少し眠らせていただきます。
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(写真/文 ツル1)
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