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早いもので、もう5月がやってきた。半年間お世話になったコタツとはこの辺でオサラバしよう。今の時期は部屋の窓を全開にして、 春の風を感じながら昼寝をするのが最高である。春は下界がザワザワする。動植物が一斉に動き出しているのだ。そんな音を子守唄にして、 今日も俺は昼寝をしている。テレビのスイッチなど全く必要ない。そんな物の電源を入れる位なら、まず先に俺の頭のスイッチを入れる。 このまま、俺はまだまだゆっくり眠っていたい。それなのに世の中は俺をボンヤリとさせてくれない。土足で勝手に人の頭に入って来てはアレコレ言いやがる。 「アレは違う、コレは正解、戦争、平和、殺人、金、法律、日本、アメリカ、何々何々」もう飽き飽きだ。こんな騒がしい世の中とはオサラバしたいものだ。 そこで一つ名案が浮かんだ。「富士山に登る」のだ。 正に高貴な俺のような人間にしか思い付かないくらいの名案である。 一般人の皆さんには到底思い付かない発想であろう。何故「富士山に登る」のか? 答えは一つである。日本一高い山である富士山のテッペンから 現在の日本国の状況や下界でセコセコ暮らしている一般人の皆さんの生活やそこから見える全ての物事をゆっくりと眺めさせてもらって、 これからどのように生きていけば楽しく生きていけるのかをじっくり考える為に登るのである。 とりあえず、俺達が下界を離れている間の世の中の 出来事に関しては、日本が世界に誇る優秀な政治家はじめ国家公務員の方々にお任せすることにして、悪いけど俺達はその間にゆっくりと憧れの富士山に 登らせてもらう。皆さんは富士山の素晴らしさを知っているのだろうか。俺は知っている。 あれは10年以上も前の事であるが、 東京に向かう途中の高速道路から見た夕暮れの富士山が最高に美しかったのを覚えている。雲一つない秋の夕焼け空をバックにドッカーンとそびえる富士山。 物心ついた時から名前だけは知っていたが、これほどに素晴らしいとは思わなかったのでビックリした。思わず「よっ!日本一!!」と叫んでしまった。 富士山に登りたいと思ったのは、その時が最初だったような気がする。ある時は、余りにも富士山が綺麗すぎて、河口湖から富士の裾野を知らない間に 10キロ程歩いていた事もあった。その時も富士山を下から眺めながら「うわ〜!やっぱり日本一や」と呟いたのを覚えている。 NHKの「富士山の四季」という番組を見て、余りのカッコ良さに涙した事もあった。いつも、俺の心の何処かに「富士山」というものが常にひそんでいたのだった。 その憧れの富士山がやっと俺のものになる時がやって来たのだが、ただ一つだけ問題点があった。俺は独りで登る事は出来ない。 何故なら、俺は高貴な人種であるから、身の回りの世話をするものが何名か必要なのである。 そこで、俺はこの「富士山に登る」という熱い想いを何人かの親しい人間に打ち明けてみた。すると、まんまと何人かがこの話しにのってきた。 俺は「しめしめ」と思い、その時点ですぐに日程も押さえた。これで完璧だ。俺達は満を持して2003年の8月の吉日に富士山の登頂に挑戦することとなった。 苦節36年、これでやっと日本一の男になることができるのだ。 そんな事ばっかり考えていると、ドキドキドキドキして夜もろくに眠れないし、 昼寝もままならない。いつになったらボンヤリできるのか?ゆっくり眠れるのか?など言ってる暇なんて全く無い。 俺は日本一に向かって全力で走らせてもらう事にする。ただ、散々偉そうな事を言わしていただきましたが、実は僕「富士山」について、ほとんど何も知りません。 どなたか「富士山」について詳しい方がおられましたら、僕達迷える小羊にアドバイスを下さい。メールにて承ります。 それでは、期待の「富士山登頂レポート」は9月号にて書かせていただきます。乞う御期待!! |
| (写真/花見にて'03 文/FUJIYAMA KTO) |
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