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吠えろ!ファンダンゴ!!
#45 旅に出る



  さっきまで冬だったのに、もう夏が目の前まで近づいている。一日一日が本当に凄いスピードで通り過ぎて行く。 歳を重ねる毎にそのスピードはガンガン上がって行く。今は、そのスピードに付いて行くのが精一杯である。
実際、そんなに仕事が忙しい訳ではないはずなのに、そう感じるのは何故なのか?彼は考えてみた。
それは一日一日の生活サイクルが単調すぎるからではないのか。
昼前に何となく目を覚まし、ボンヤリとテレビドラマの再放送を眺める。
そして、腹が減ったら冷蔵庫にあるもので軽く空腹を満たし、NHKの連ドラを横になって楽しむ。それから、少し昼寝をし、シャワーを浴びて仕事に出かける。 仕事が終わるともう真夜中である。家に帰って、晩飯を食って、すぐに寝床に入ってしまう。休みの日もこれといってする事がなく、 一日中ゴロゴロしている感じで、気が向けばたまに散歩などを楽しむくらいであった。これだけが、ここ数年間の彼の生活であった。

それを考えると何となく虚しい気持ちで一杯になっていた。それから数日後のよく晴れた日の夕方、仕事場に向かう途中の電車の中で、 余りの気持ち良さにうっかり寝過ごしてしまった彼は、なんとなく仕事場に行く気になれずにいた。それどころか、 車窓からギラギラと映しだされているオレンジ色の夕日をボンヤリと眺めていると、何故か全てがアホらしくなって、 このまま電車に乗って見知らぬ土地に行けば何か新鮮なものに出会えるかも知れないなどと考えた。後先の事は何も考えずに、とりあえずこのチャンスを逃すと、 死ぬまであの単調な面白みのない生活を送らなければならないような気がしたのだ。 「金みたいなものは何とかなるものだ」とりあえず、このまま旅に出よう。そう決めた。

すっかり暗くなった頃、海沿いの何となく賑やかな駅で降りてみた。 新鮮な気持ちで一杯であった。
早速、駅前の定食屋でスポーツ新聞を読みながらゆっくり飯を食った。何もかもが美味しく感じた。定食屋を出て、 清々しい夜風を感じながら、駅前商店街を散歩いていると、そこに古びた靴屋があったので入ってみた。
何しか、今履いている重い靴を脱ぎ捨てたかったのである。
何となく気持ち良さそうな健康サンダルが380円で売っていたので、それを買う事にして、 履いていた靴は店のオヤジに処分してもらった。その健康サンダルで「今夜は何処で眠ろうか」などと考えながら、更に夜の町並みをブラついてみる。 しばらくは、缶ビ−ルを片手に、野良猫などからかったりしながら、陽気に歩いていたのだが、駅から少し離れると古い感じの住宅街があり、 家屋の中から楽しそうな一家団欒の声が聞こえたりして、何故か独り寂しい気持ちになってきた。
歩き疲れて、 どうするともなく海岸沿いのベンチに寝転んでみた。夜空を見上げてみると、そこには綺麗な満月が浮かんでいた。 その満月や空一面に散らばっている星を眺めながら、ふっと「俺は一体何をしているんだ」と思い、過去の事やらこの先の事やら考えているうちに、 いつの間にか眠ってしまっていた。

次の日、ザワザワするので目を覚ますと、近所の老人達が楽しそうにラジオ体操をしていた。 一緒に体操するでもなく、その楽しそうな雰囲気を背中で感じながら、寄せては返す波を見ていた。そのまま、起き上がり、フラフラ海岸通りを歩いていたが、 途中で足の裏に痛みを感じ、歩くのも苦痛になってきた。原因は健康サンダルである。少し休んではみたものの痛みは増すばかりである。 何だか全てが自分の敵になったような絶望感に包まれ、何もする気が無くなってしまった。このまま、旅を続ける気持ちにもなれずに、 駅前のベンチに腰掛けて考えてみた。
とりあえず、仕事場に連絡をして無断欠勤したのを謝り、明日から仕事に戻ろうと考えた。 だが、世の中は彼が思う程、甘くはない。「もう来なくていいよ」と簡単に言われた。そのまま、駅前のベンチで昼寝をしたり、鳩にパンを与えたり 野良犬と遊んだりしながら、ボンヤリと暗くなるまで過ごしたのだった。後も先も何もかも無してしまった彼は、とりあえず健康サンダルを脱ぎ捨てて、 再び歩き出したのだった。
商店街のはずれまで来た所で、「ファンダンゴ」何となく楽しそうな店があったので入ってみる事にした。
その後の彼の足どりは誰も知らない。
(写真/「結婚オメデトウ!」SET YOU FREEの千葉氏と俺 文/デカイチKTO)

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