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吠えろ!ファンダンゴ!!
#52 ロックンロール・タクシードライバー



  2003年が去ろうとしている12月の中頃、俺の十三は普段以上にネオンと酔っぱらいと呼び込みで賑わっていた。 毎年の事ながら、年末年始の忘年会や新年会のシーズンになると、俺の十三には何処からともなく、老若男女、 人種や職種を問わず多くの人が集まってくるのだ。そのほぼ全員が酒の匂いを嗅ぎ付けて、ここに集まっていると言っても過言ではない。 その証拠に歩いている人間の9割が酔っぱらいである。まあ、俺もその酒の匂いに魅せられて、この街から抜け出せないでいる訳だが。

俺はこの日の夜もファンダンゴで十分に楽しんだ後、俺の行きつけである十三駅前の居酒屋「あんちゃん」で、いつものように数人の友人とカニ鍋を 囲んでワイワイ言いながら楽しんでいた。あんちゃんは、俺達みたいな酔っぱらいが突然押し掛けても、何時でも笑顔で迎えてくれ、 楽しい酒と美味しい料理と得意の下ネタで俺達を楽しませてくれるような十三屈指のナイスガイである。すっかり酔いも回って、あんちゃんの下ネタも フル回転真っ最中の午前2時前に、突然あんちゃんが言った。
「ワシ、明日も仕入れあるから、そろそろ帰らせてくれへんか?」
これが、居酒屋「あんちゃん」 の閉店の合図である。いつも、お世話になっているあんちゃんに「もうちょっと飲ませてえや」などと逆らえない。俺達は精算を済ませて、外に出た。 午前2時、このまま始発まで飲み明かすか、何処かで安いタクシーを拾うか、どちらかである。俺は年末という事もあって、ここ最近飲み過ぎていたので、 タクシーで家まで帰る事にした。

深夜であるのに、十三駅前はタクシーのたまり場と化していたが、どれに乗っても良いのではない。 タクシーにも様々な値段設定があるのは御存知だと思うが、俺みたいな安月給の人間はタクシー業界でも最低値である500円タクシーに乗車しなければならない、 と十三の法律で決まっているのだ。神の恵みか、俺のすぐ真ん前に500円タクシーが止まっているではないか。俺は一目散にそのタクシーに乗り込んだ。 「どこまででっか?」「堺までお願いします!」「へいへい」タクシーは俺の家に向かって走り出した。
俺はちらっと運転手さんの方を見て、 想像を絶する程の高齢ぶりにビックリした。分厚いメガネ、少し曲がった腰、膝には毛布、年期の入った帽子、そして微妙に震えている手。 俺は勇気を出して聞いてみた。「おいくつですか?」「兄ちゃん、それは降りる時のお楽しみや」なかなか面白そうな爺さんである。色々と話しかけてみた。 「やっぱり年末は忙しいですか?」「そやなあ。でも兄ちゃん、気合いと体力でっせ。やっぱり、軍隊におったんが良かったんちゃいまっか」 「それでも、体しんどいでしょ?」「50年前に酒やめたんと去年まで野球やってたんが効いてるんでしょなあ。全然しんどないね」 そんな会話を交わしている最中にも、自分の元気さをアピールするかのように「コッラ!何処に車停めとんねん!ドアホが!」と叫んだかと思うと、 ちらっと俺の方を笑顔で振り返り「兄ちゃん、元気が一番、体が資本でっせ。ファファファ〜」と、大声で笑ったりするのだ。 その後もタクシー業界の歴史の話から私生活の話まで色々と勉強させてもらった。
そんな一連の楽しい会話から得た運転手さんの簡単な経歴は、 1920年生まれの84歳で、4年間戦争に行って、27歳の時から57年間タクシーに乗っていて、大阪の個人タクシーの中では最高齢であるという事、 去年まで自分の野球チームでプレイしていた事、そして元気なのが一番という事である。
最後に、家に到着して精算を済ませて、 タクシーを降りようとした俺にこう言った。「あ〜、この辺かあ、昔よう来たわ!ええ女が居ってなあ!」そして、バタンとドアが閉まったかと思うやいなや、 すぐにまたドアを開けて「兄ちゃん、嫁ハンには内緒やでぇ。ファファファ〜」と捨てゼリフを吐いて走り去って行った。俺はあっけにとられたまま、 小さくなっていくタクシーを見送った。最後の最後まで、その圧倒的なパワーに押されっぱなしだった俺は、尊敬すべき彼にこう名付けた
「ロックンロール・タクシードライバー」と。

何事も長く続けるという事は大変である。それは、ファンダンゴも同様である。 とりあえず、俺は最低あと50年間はファンダンゴで活躍しようと心に誓った。今年もよろしくお願いします。
(写真/旅立ち2004  文/加藤鶴一)

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