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DEAD

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吠えろ!ファンダンゴ!!
#63 祖父の想い出



  恐怖!この歳になって素足で人糞を踏んでしまうとは・・・。
昨晩、行きつけの銭湯での出来事だった。 俺はいつものごとく、日頃の疲れを癒す為に近所の銭湯に出かけた。まずは、スチームサウナで軽く汗を流し、水風呂に飛び込んだ。誠に気持ちがええ。 心も体もリフレッシュとは、この事を言うのであろう。そんな気持ちを噛み締めながら、露天風呂に通じる扉をガラガラガラと勢い良く開けた。
「オー!もう冬や!さすがに外の空気も冷たいで!」と大げさに感じながら、露天風呂の浴室に足を一歩踏み入れた瞬間、何か嫌な感触が右足の裏に走った。 最初は誰かの忘れたタオルを踏んでしまったのかと考えようとしたのだが、それにしては感触が柔らかすぎる。俺は悪い目を必死に細めて右足元を凝視した。 その瞬間、俺は大声を出してしまった。何と俺の目に写ったのは、誰もが毎日のように見ているウンコだったのだ。
まさか!こんな事が!有り得ない。
もう一度、確かめてみた。そこには直径20センチ程の踏まれた形跡のある立派な茶色い物体が転がっていた。 まるで悪夢だ。何がリフレッシュや。何がマイナスイオンや。そう思いながら、必死に足を洗っていると背後から絶叫に近い声がした。
「信じられへん!何でこんなトコでババ踏まなアカンねん!」
振り返ると、3人組の中学生らしきヤンキー集団の一人が、足の裏を見ながら叫んでいた。 俺は生温い感触が残ったままの右足を湯舟に沈めて、尚かつ気持ちを静めながら「オー、お前も被害者やなあ。残念やったなあ。 次からは、足元をしっかり見て歩いていかなアカンでえ。」と心の中で、そのヤンキーにエールを送った。 そんな嫌な気分を打ち消す為に、必死で綺麗に歯を磨いているその瞬間にボンヤリと思い出した事があった。
そう言えば、小学生の頃にこんな事があった。

祖父は当時、大阪の針中野で小さな金物屋を営んでいた。俺は祖父が大好きで、頻繁にそこに通っていた。 祖父の家には風呂が無く、いつもは大きなタライに湧かしたお湯を半分位入れて、そこで体を洗うという生活を送っているのだが、 俺が遊びに行くと必ず銭湯に連れて行ってくれた。その日もいつものごとく、祖父に連れられて近所の銭湯に出かけた。
「鶴ちゃん、まず風呂に入る前はちゃんとチンチンを洗てから入らなアカンねんで」「タオルはな、湯舟に浸けんと頭に乗せとかなアカンねんで」とか 色々とコーチを受けながら、二人で銭湯を楽しんでいたその時だった。「何じゃ!これは!」松田優作ばりの絶叫が風呂中に響き渡った。祖父だった。 「お前か!ババしたんは!」その瞬間、持っていた洗面器で、俺と同い年位の小学生の頭を思いっきりバッコーンと殴ったのだった。 風呂中に響き渡るその子の泣き声に、人々がザワザワしだした。祖父はしっかりと、その子がしたであろう立派なウンコを踏んでしまっていたのだった。
その後、祖父は自分がしてしまった大人気ない態度からか、心無しか落ち込んでいたような気がする。当時は少し怒り過ぎと違うかとも思っていたが、 今になって初めて、その時の祖父の気持ちが分かったような気がする。おじいちゃん、あなたはやっぱり正しかったのです。 そんな優しかった祖父が無くなって20年が経とうとしている。

おじいちゃん、お元気ですか?若い頃から破天荒で色んな事業に手を出して、 映画に興味を持つと映画館を開き、そして失敗し、自転車が大好きで自転車屋を開き、そして失敗して、挙げ句の果てには全財産を食いつぶし、 最後は金物屋に落ち着いた。覚えてますか?よく連れて行ってもらった駅前の金魚すくい、銭湯、中華料理の民民、コーヒー屋、大きな自転車、隣の新聞屋、 ブンチャンとこの駄菓子屋、角のパン屋、長居公園のラジオ体操。そんな元気だった祖父も祖母が亡くなってからはすっかり気を落とし、酒浸りの日々が続いた。 それから暫くたって店を閉める事になり、我が家にやって来た。鯛の目玉が大好物でよくしゃぶってましたね。寝てる時に我が家の犬に顔を舐められ続けて 窒息しそうになった事もありましたね。
そんなある日、有馬温泉に行く事になり、出発前に千円の小遣いをくれた。余りに喜ぶ俺を見て、祖父は泣いて喜んでくれた。 まさか、それが最後の別れになるとは心にも思わなかったが、有馬温泉の湯舟で亡くなっていたのが知らされたのは翌日の事であった。
おじいちゃん、お元気ですか?俺はまだまだ、あなたには追いつけませんが、これからもしっかりと生きて行こうとおもっています。 ただ、想い出を語る歳になった事だけ報告しときます。

最後になりましたが、全ての皆様にええ年が訪れますように・・・。
(写真/おじいちゃんと俺 文/加藤鶴一)

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