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ウルトラ募集

WALL&TURU1

※ファンダンゴでは、各日のチケットの電話予約・E-mail予約を
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吠えろ!ファンダンゴ!!
#66 春先はゆっくり歩くに限るのです。



  春の匂いがする。生暖かい海からの風がそれを運んでくるのか。いや、これは木や土の匂いなのか。俺は物心ついた頃から感じているであろう、 この得体の知れぬ匂いがとても好きである。何という清清しさなのだ。こういう日は歩くに限る。自動車なんて論外、自転車でもダメ、 春の匂いのする方へゆっくりと歩くのだ。ずっと昔から数えきれない位に行き来した国道を南に向かって歩き出す。頻繁に利用しているはずのこの道だが、 景色を楽しみながらゆっくりと歩いてみると、いつも見えないものが見えてくるものだ。そんな感じを楽しんでいると、 何故か通り過ぎてしまったはずの昔の想い出が蘇ってきたりする。それは、何でもない町の景色を見た時であったり、フッとした瞬間に感じたりする何かの匂いに よるものであったり、誠に不思議なものである。この心地よい春の空気を感じながら、甘酸っぱい想い出を辿るのも悪くはない。そんなことを考えながら、 俺は時速2キロの旅を南に向かって続けることにした。

行き交う車をぼんやりと眺めながら進んでいると、真っ赤なポルシェが通り過ぎて行った。そう言えば、遥か昔にスーパーカーが流行ったことがあった。 学校が終るとすぐに友達とこの国道まで走って来て、皆でスーパーカーが通るのを待っている。「うわ〜、カウンタックや!フェラーリや!ポルシェや!」 などとスーパーカーが通るたびに興奮したものだ。今から考えるとアホらしいが、誠に純粋で金のかからない遊びやったと思う。 そんな事を思い出しながらも歩いていると、海沿いの大きな公園に差し掛かった。俺は潮の香りにつられて、公園を散策することにした。 そこは春の息吹が満ち溢れていた。余りの気持ちよさに、俺は売店でビールを買って、ベンチで一服することにした。向いのベンチで、 いちゃいちゃしているカップルにうんざりしながらも、草木や土の香りを吸い込んでみる。昔、付き合ったばかりの彼女とこの公園に来たことがあった。 恥ずかし気もなく、おそろいの白いスエットを着て、バトミントンをしたことがある。いわゆる、ペアルックだ。当時の事を思い出していると、 何だか恥ずかしくなってきたので、再び歩き出す事にした。しばらく歩くと、大きなドブがあった。そのドブの匂いで思い出したが、 ここで立ち小便をしたことがあった。親父と2人で近所の市民プールへ行った帰りの話である。「小便するぞ。お前はドブの方でせえ」その時、何故なのか、 親父は車がビュンビュン走っている国道の方を向いて小便していた。分かりやすく言えば、親子が背中合わせで小便している感じだ。親父は背中越しに言った。 「昔はな、ここまで海やってんぞ、よお海水浴に来たもんや、俺は海に向かって小便してるんじゃ」と。今だに、その言葉の意味が分からないが、 何かを俺に伝えたかったのだろう。そんな淡い思い出のドブは、昔と同じ匂いを放っていた。国道沿いをしばらく歩いてみたが、先を急ぐ車の多さにうんざりしてきたの で1本東の路地を歩いてみることにした。不思議なもので、道を少し変えるだけで全く雰囲気が変わるものである。 さっきまでの騒々しさがウソのようだ。買い物帰りのおばちゃん、植木鉢、物干竿、猫、マンホール、空き地、三輪車、ゴミ箱、あらゆる物が俺の目を引き付ける。 しばらく行くと商店街の入り口が見えた。この商店街には、ミツ君のおばちゃんのお好み焼き屋があったはずだ。ほぼ20年ぶりに来たので、 もう無くなっている可能性もある。俺は恐る恐る近付いた。見事である。昔のままの店構え、ボロボロの暖簾、油ギッシュな店内。 「ビールとブタ玉、下さい」昔、夜な夜な、この店に忍び込んで朝まで熱く語り合ったものである。そんな甘酸っぱい思い出が、 ソースの焦げ付いた匂いや鉄板にこびりついた油の匂いと共に蘇ってきた。あの頃、遊んでいた仲間もこの春の訪れを感じているのだろうか。 店を出ると少し肌寒くなっていた。夕暮れになると、何だか寂しい気分になるので、この辺で時速2キロの旅を止めて、ファンダンゴに帰ろうかと思った。

もう、春はそこまで来ている。何かとザワザワする時期である。そして、何かが変わる時でもある。ファンダンゴも変わろうとしている。 オープンしてから17年と5ヶ月、走り続けてきた訳だが、ここで少し休ませてもらい、ゆっくり歩かせてもらおうと思う。 そう、ゆっくり歩く事で今まで見えなかったものが、見えたり感じたりするものである。
最後に、4月1日よりファンダンゴの営業がスタートします。少し変わったファンダンゴを見に来て下さい。 ちなみに、余りゆっくり歩いている暇もないので、4月からは今まで以上に全力疾走させてもらいます。そこんとこヨロシク!!じゃあ、4月に会いましょう。
(写真/さらば!初代ファンダンゴの壁 文/加藤鶴一)

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