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ウルトラ募集

After Fighiting

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吠えろ!ファンダンゴ!!
#69 午前4時 



  あんなに寒かった今年の冬は、桜前線の到来と共にあっさりと何処かへ去ってしまい、ようやく訪れたと思われた心地よい春の季節も、 すぐに何処かへ行ってしまいそうな、そんな風に何もかもが目まぐるしく感じてしまう、5月も終盤に差し掛かった日の午前4時の出来事である。

午前4時、街は眠ってしまったのだろうか。少し乾いた風がヒューヒューと音を立てて身体を通り抜けていく。 人も車も猫も何処へ行ってしまったのか、全くと言っていいほどに見当たらない。遠くの方でギシギシギシと自転車の錆びたチェーンがゆっくりと 回っている音が微かに聞こえるような気がする。午前4時、街は寂しすぎる。俺は大都市大阪の中心部である難波の街を、ここから少し離れた500円 タクシーの乗り場まで、酔いに任せてゆっくりと歩いているところである。この道を過去に何度通っただろうか。 いつもはあんなに騒がしいこの辺りが、これだけ静かになることがあるなんて。まるで別世界に迷い込んだような感覚に落ち入り、 その静寂を楽しんでいた。俺の両足に引っ掛けられた草履は、一歩一歩進むたびにペタペタと音を発し、それが辺りのビルに反響して、 その音だけが街中に響き渡っている。その反響している音を聞きながら、目を薄ら閉じて歩いてみると、この世の全ての生き物が消滅してしまい、 俺だけがこの世に残されたのではなかろうか。そんな妄想まで飛び出してしまうほどの孤独感が、俺を包んでいる。
午前4時、スポーツ新聞が風に飛ばされ道路をゆっくり横切った。さっきまで飲んでいた居酒屋の騒がしさが夢のようである。 あの居酒屋から500メートルも離れていないのに。何なんだ、この静けさは。ペタペタペタ、俺の足音だけがこの世を支配している。
午前4時、街は眠ってしまったのだろうか。 余りの寂しさの為、鼻歌でも歌おうかと思った瞬間、前方から三人の男性がゆっくりと向かって来るのが見えた。ああ、良かった。 俺は天涯孤独ではなかった。恐らく、彼等も俺と同様に、この午前4時の静けさを感じながら歩いているに違いない。余りの孤独感からなのか、 妙な仲間意識を彼等に持った俺は「今日は本当に静かな夜ですねえ」などと声を掛けたい気持ちで一杯であったが、そのまま静かにすれ違うことにした。 その瞬間だった。
いきなり俺の顔面をめがけてパンチが入り、フラッとした瞬間、つかさず後方から蹴りの連打である。 何が起こったのか理解する間もなく、三人の男によって殴る蹴るの暴行を受けたのだった。頭の中ではボコッボコッという鈍い音が鳴り響き、 その音と同時に何発も火花が散っていた。
「もう、あかん」そう諦めかけた瞬間、運良く暴漢の一人に見事な蹴りが命中した。つかさず俺は立ち上がり、 弱りかけた暴漢の一人にターゲットを絞り、猛反撃を開始した。残りの二人に暴行を受けながらも、やっとの思いで暴漢の一人を倒した俺は、 近くにあった自転車を思いっきり倒れた一人に投げ付けた。さあ、これから、どう勝負しようか。しかし、残された二人はまだ元気である。 俺はそんなに強くない。一瞬の判断により、俺は逃げることにした。ペタペタペタペタ、気が付けば裸足であった。相手との間隔が50メートル位に なった所で、後ろを振り返ってみた。相手に追いかけて来る意志がないのを、はっきり確認してから「コラッ、来んかい!なめんなよ!ドアホ!」と 捨てゼリフを吐いてやった。「来んかい!」と言ったものの、本当に来られても困るので、小走りで人通りのある所まで逃げた。

衣服はボロボロになり、草履も失い、顔面を腫らし、ビッコをひいて、難波の街を歩きながら、俺は考えた。何だったのだろうか。 いや、別に何だっていいのだ。オヤジ狩りでも、通り魔でも。ただ、一瞬迷い込んでしまったあの静かな空間だけが不思議で仕方なかったのだった。
午前4時、国道26号線を車がビュンビュン走っている。
午前4時、コンビニの前で若者がタムロしている。
午前4時、猫が発情している。 午前4時、街は眠ってはなかった。
(写真/文 加藤鶴一)

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