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ウルトラ募集

@Mt.Fuji

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吠えろ!ファンダンゴ!!
#75 一生の抱負



  あっという間の一年であった。2005年も残すところ僅かだ。この時期になると、誰しもが自分の生きてきた一年間を振り返るものである。 はたして僕の2005年はどうだったのだろうか。確かに、いい出会いがあったし、楽しい思いもさせてもらったので、 決して悪い一年ではなかったのだが、そんな良い悪いという簡単な言葉で片付けることの出来ない一年であったことも確かだ。 なぜなら、今年の後半立て続けに3人の大切な友人を亡くしてしまったからである。僕の人生に少なからずとも影響を 与えてくれた人々の死は、僕に色んなことを考えさせている。生とは何なのか、死とは何なのか、人間とは何なのか、 自分はこれでいいのか。今年は自分自身の生き方を返り見る。そんな一年だったのだろう。

初めて人間の死というものに直面したのは、父方の祖母の死であった。
僕が14歳の夏の出来事である。 ある夜、自宅でテレビを見ている時、祖母が脳溢血で急死したという知らせが届いた。「あんた、おばあちゃん死んだで!」 僕はどうしていいのか分からなかったので「ほんまあ」と言ったままテレビの画面をぼんやり眺めていた。 すると、母親はそんな僕の頭を叩きながら「あんた、何も感じへんのか!」と泣き叫びだした。あの時、僕は何も感じなかったんじゃない。 大好きだった祖母がこの世から居なくなってしまったのだから。ただ、人が死んでしまったということに対して、 自分の頭の中の整理がつかずにいただけである。いわゆるパニックに落ち入ってしまっていたのだ。
その後、僕はもう二度と会えない優しかった祖母を思い出して、風呂場で頭を洗いながら号泣したのを覚えている。 翌日のお通夜の席で、同い年のいとこであるナオちゃんに会った。当時の彼は世間一般で言うところの不良だったので、 金髪のオールバックに玉虫色のスーツ、そして足元はエナメルのどこから見ても安物と一目で分かる靴を装着していた。 僕と顔を会わせた途端、ナオちゃんはゲームセンターに僕を誘った。祖母が亡くなった時なのに不謹慎だとは思ったのだが、 大人達のしんみりした雰囲気にどうも居心地が悪く、祖父の自転車に二人乗りをして僕達は近所のゲームセンターに出かけた。 ゲームセンターに入ったのはいいが、二人ともお金がないのでゲームに興じることもなく、ナオちゃんは僕にタバコをガンガン吸わしながら、 最近の武勇伝を永遠と語っている。その時、僕は「ナオちゃんは不良やからおばあちゃんが死んだ事なんか屁とも思ってないんや」と 心の中で考えていた。実際、僕もナオちゃんといると悲しさも紛れて、どうでもええわという感じになっていた。
そんなこともあり、夜も遅くなりかけていたので祖父の家に戻ってみると、家の中が騒がしい。何が起こっているのかと思い、 家の中をのぞいてみると、僕の父親やナオちゃんの母親たちが亡くなった祖母の体を抱き起こしながら 「おかあちゃん!何で寝てるんや!起きいや!」などと言いながら、祖母の背中をさすったりしているのだった。
僕はその光景を見た瞬間、涙が溢れ出して止まらなくなった。ふと隣を見ると、ナオちゃんも声をあげて泣いていた。 自慢の玉虫色のスーツも涙と鼻水でぐしょぐしょになっている。結局、その夜はナオちゃんの家に二人で寝ることになった。
僕達は寝床に入り、おばあちゃんとの思い出を語った。駅前の金魚すくいに連れて行ってもらった話、 こっそりと小遣いをくれた話、甘いコーヒー牛乳を作ってくれた話。色々な思い出話をした。 そんな話をしているうちに、何だかモヤモヤしてきたのだろう。「単車乗りに行こうや!」とナオちゃんが言った。 近所の裏山に行ってみると、原付が何台も隠されていた。ビーン、ビーン、ビーン。行き場のない寂しさを紛らわす為に、 ワーとかキャーとか叫びながら、僕達は朝まで走った。そして翌日の御葬式でも、僕達は声を枯らして泣いていた。 人間とは、いつか必ず死ぬものである。僕もあと何年生きられるのか分からない。ただ死ぬ時に後悔はしたくない。

『「ただいま臨終!」この厳しい覚悟に耐えられずして、どこに人間の勝負があるか』 これは宮本輝氏のエッセイ集に載っていた、ある作家の詩の一節である。この詩を2006年というか一生の抱負にしようと思っている。 最後に、自分の人生を最後まで全力で生き抜いた友人達に感謝の意を捧げるとともに御冥福をお祈りいたします。
(写真 俺は何処に?/文 加藤鶴一)

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