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ウルトラ募集

with KUROSAKI

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吠えろ!ファンダンゴ!!
#78 厄年ってなんぼのもんじゃい



  「あんた、今年から厄年やねんから気をつけるんやで!」今年の正月、久しぶりに実家に帰った時、 「あけましておめでとう」の代わりに母親が発した言葉である。新年早々、開口一番からこんな 縁起の悪い言葉を投げかけるとは、さすがは僕のオカンだ。心配してくれるのは嬉しいが、 目出たい新年の宴会の席である。この新年を無事に迎えることが出来たという清々しい気持ちを 曇らせたくなかった僕は「分かった、分かった、気を付けるわ」と適当に返事をし、おせち料理を つまみながら酒を飲んでいた。テレビでは正月番組、コタツの上には華やかな料理と酒の数々、 そして家中に充満する脳天気なムード。そんな最高のシチュエーションがピークを過ぎようとした頃、 母親が僕の横に寄ってきて囁きだした。「うちの兄ちゃんはあんたと同じ歳で脳硬塞やったわ。 羽曳野のおっちゃんもえらい怪我したしな。門真のおっちゃんは腸やったし。ほらほら、お父さんかて 足の骨折っとったやろ。あんたも今度の厄は3年続くねんから覚えときや」そうなると誰も止めることは 出来ない。皆が口々に「そう言えば、誰々もそうやったな」とか言い出す始末である。 正月早々、こんな縁起の悪い話で異様な盛上がりをみせるのは、日本中でここだけではないのだろうか、 と考えさせられる程の熱いディスカッションだった。本当にうんざりである。そんな正月も終って3日程たった頃、 急に奥歯が痛みだした。

大嫌いな歯医者だが、痛みが消えそうにないので、勇気を振り絞って通ってみることにした。
「先生、右の奥歯が物を噛めない位に痛いんですが・・」
「そしたらレントゲン撮ってみましょかあ」
深刻そうな感じが全くない先生の返答にすっかり安心していたのだが、レントゲンの結果は最悪なものだった。
「加藤さん、はっきり言うて最悪です。左右の下奥歯2本と右上の親知らず1本抜かなあきませんよ。 それに歯茎も弱ってますねえ。これは早く抜いた方が良いですね。明後日に抜きましょう」
僕は一方的に投げかけられる先生の言葉に圧倒されて「はい、すいません」と答えてしまった。 「いやいや、誰でもあることですから、謝らなくてもいいんですよ」と返ってきた。
「先生、抜くの痛いんですよねえ」
「いやあ、子供さんでも平気な顔してますよ。大人なんですから頑張って下さいね」 僕は先生のあくまで優しい言葉使いと力強い励ましに惚れて、この先生にどこまでも付いていく決心をした。
とうとう抜歯の日がやって来た。
「大丈夫ですから、そんなに力を入れないで下さい。軽くお口を開いてもらえればOKなんで」 そこには不自然な感じで診察台に横たわっている僕がいた。握りしめた拳から吹き出る汗を感じながら、 必死に目を閉じている自分を恥ずかしがる余裕も無かった。だが、何のことはなかった。 僕が親から貰った貴重な歯は一瞬で、僕の体から離れてしまった。楽勝だったが何だか大切な物を失ってしまった気がした。
それから二週間後に、もう片方の奥歯を抜いた。それも楽勝だった。
「今後は簡単な虫歯の治療をして、その後に親知らずを抜きましょうか」 そう先生に告げられ一安心した帰り道、急に腰が重くなってきた。その時は余り気にならなかったのだが、 仕事中にだんだんと腰が重くなってきて、翌朝には簡単に立てない程に腰が痛くなっていたのだった。 少し歩くのも辛いのである。何とか立てるだけで、振り返ったり、しゃがんだりすることも容易にできない。 突然、僕を襲ったのは腰痛であった。三日後、近所の整骨医で診察を受けることにした。僕以外の患者は老人ばかりである。
「先生、腰が痛くて歩くのも辛いんですが・・」
「中高年になると筋力が弱ってきますから、負担が腰にきてしまうんですよね。何か無理な運動か何かしましたあ?」
優しく問いかけてくれる先生の言葉に、恥ずかしさも忘れて、僕は答えた。
「そう言えば三日前、腹の出っ張りがとても気になって、死ぬ気で腹筋しました」
「原因はそれですね。内側の腹筋が炎症をおこしているみたいです」
あれから2週間は経過しただろうか。少しは軽くなったが、今だに腰の痛みはとれないでいる。大丈夫なのだろうか。 明日は歯医者に行かなくてはならない。そして、明後日は整骨医である。

いつの間に、こんな弱い体になってしまったのだろうか。今となっては、正月に母親に言われた言葉が重くのしかかる。 厄年とはこういうものなのだろうか。ただ、まだ僕は前厄である。始まったばかりだ。弱気になるのは禁物だ。 「病は気から」と言われているではないか。そんな自分の弱さを隠す為に、僕は毎日浴びる程の酒を飲んでいる。
(写真/腰痛デビューした俺  文/加藤鶴一)

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