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20th本

ウルトラ募集

with Brother
俺と俺の子分達

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吠えろ!ファンダンゴ!!
#102 我が家のブルース



僕の家は寒い。11階建てマンションの最上階に位置し、西を向いているせいなのか。すぐ近くに海があるせ いなのか。築30年をオーバーしてしまったせいなのか。阪神淡路大震災でマンション全体がヒビだらけに なってしまったせいなのか。いや、誰のせいでもないのさ。「何でも人のせいにしてたらバチ当たるで!」幼 少期によく母親に叱られたじゃないか。そう、僕の家が寒いのは、全部僕の責任なのさ。面倒臭いだけの理由 でコタツも出さず、エアコンの暖房は嫌いだし、ガスファンヒーターにはいつまで立っても馴染めない。僕の 味方は数有る衣類と寝床のみである。今冬もピークを迎え、そんな僕は今必死で、この冬を乗り切る為に戦っ ている。海側から強烈にアタックしてくる強風は、一日中窓をガンガンと叩きよる。阪神淡路大震災の影響で 微妙に締まりが悪くなった小窓からは、ヒューヒューと悪魔が奏でる笛のような音を立て、冷たい空気が侵入 してきよる。天井からは、上空に溜った冷気が僕の身体を押さえ付けてるかのようや。太陽に関しては、夕方 の一瞬だけ照らしてくれるが、朝から夕方までどこで仕事してるのか、さっぱり分からん。君たちは騒音をま き散らした上に、不法侵入して、人を拘束しといて、仕事をサボってからに。皆でグルになって、人を虐め て、それで楽しいんかい。そんな奴らと付き合っててもラチが明かん。呆れ返った僕は、近所のイトーヨーカ 堂まで暖を取りに行く事にした。

僕は余りの寒さにかじかんでしまっていた手に力を込めて、玄関のドアノブをゆっくり回した。その瞬間、僕 の目に飛び込んで来た物は、燦々と照りつける眩しい太陽だった。またその、暖かい事、暖かい事。太陽は僕 が見ていない所でしっかり仕事をこなしていたのだ。しかし、家より外のほうが暖かいとはどういう事なの だ。テレビの天気予報では今年一番の寒さだと言っていたじゃないか。僕は情報機関にまんまと騙されていた のか。いや、人のせいにしてはいけない。バチが当たる。事実は自分の目で確かめなければ意味が無い。本 来、それがライブの楽しみ方だったではないか。しかし、太陽に照らされながら歩くのが、こんなに気持ちの 良いものなのか。ひんやりとした空気を吸い込むと、これまた美味しい。余りにも気持ちが良いので、僕はイ トーヨーカ堂に行く気になれず、今流行りのウォーキングを楽しんでるっぽいイケイケの中年夫婦の後を付け て、しばらく歩いてみることにした。

「こんにちわ!」「あ〜、久しぶりです〜」彼等ウォーキング族は清々しく挨拶を交わす。ただ長話はしない ようだ。皆自分のペースを大切にしているからだろう。彼等は歩幅を大きめに取り、腕を派手に振り、オー バーアクションで前に進む。彼等は皆似たようなカッコをしている。ウインドブレイカーの上下に手袋、そし てウォーキングシューズ。おばちゃんは日除けの大きなサングラス、もしくはダースベーダーのような厳つい 奴を装着している場合が多い。なかなかファッショナブルな集団である。僕はデビューもしていない見習いの ような者なので、ダウンにGパンの出で立ちで先輩方の後ろを隠れるように歩いている。しかし、歩くという 行為は普段見えないような物が見えたりするものだ。公園ではママさんが子供を遊ばせながら、世間話に花を 咲かせている。他人の悪口や噂話を楽しんでいるのだろうか。いや、きっとそうだ。かなりの広範囲に渡っ て、永遠に水をまき続けているおじいさん。この寒い日に焚き火なら分かるが、何故水をまいているのだろ う。それもシャツ1枚だ。集団で寒さを堪えている、かなり縮こまった鳩。普段は胸を張って動きまくってい るのだが、寒い時は猫背になって動かないのだ。余りにも腹が減っていたのか、自分の糞を食べてしまい、飼 い主に叱られている犬。町では様々なドラマが密かに繰り広げられているのだ。そんな数々のショートストー リー的ドラマを楽しみながら歩いていると、身体がポカポカとしてきて、何だか健康になった気がしてきたの で、家に帰る事にした。帰り道、腕の振りが必要以上に大きくなっている自分に気付き、少し恥ずかしくなっ たが、巷で大流行しているウォーキングの楽しさを少し知ったような気がした。

すかっり体中に血液が循環し、身体も心も温もった僕は「ただいま」の気持ちを込めて、太陽に照らされてい るホットな玄関のドアノブを回した。そこで僕を待っていたのは、暗く湿った感じのテレビで見た事のある網 走刑務所のような部屋だった。おい!さっきまでの光景は何やったんや。何一つ変わってないやんけ。心は一 気にクールダウンだ。室内はそれ以上にクールだ。僕は全てを諦めてダウンを着たまま寝床に潜り込み、この まま冬眠する事に決めた。

           
(写真&文/加藤鶴一)

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