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20th本

ウルトラ募集

painted
宴での1コマ

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吠えろ!ファンダンゴ!!
#105 LOST IN THE HOSPITAL



ある夜の出来事である。明日は仕事が休みという事だけで、以上に興奮してしまっていた僕は、 いつも以上に機嫌良く寝床に入り、明日の予定を組み立てつつ、ゆっくりと夢の世界に吸い込まれたはずだった。 そこまでは良かったのだが、ここからがこのストーリーの始まりである。誰もが寝静まった真夜中あたり、 世間のみんなが僕を攻め立てる声があちこちから聞こえ出した。「お前が悪い。お前の責任でこんな目にあった。 私の人生どないしてくれんのよ。」等と口々に僕を攻め立てるのだ。僕はオロオロとしてしまって、独り苦しんで いるばかりだ。そのうちに、気持ちばかりか、身体じゅうが痛くなってきて、身動きも取れなくなってしまい、 ようやく目を覚ます事が出来たのは、あれから何時間が経ってからだろう。よっぽど苦しんだのだろうか、 身体全体から汗が吹き出していて、衣類もビチョビチョに濡れている。これはどういうことなんだ。 とにかく寒かったので、衣服を着替え、更に厚着をし、何が原因かを考えてみたが、思い当たる節は全くない。 風邪を引いた覚えもない。悪い物を食べた覚えもない。世間から攻められるような悪い事をした覚えもない。 とりあえずは、暖かくして、ゆっくり眠るしかない。しかし、眠ったところで結果は同じであった。散々にうなされた挙げ句、 歯がガチガチと音を立てる程に寒く、身体じゅうが痛い。そんな感じで、眠ろうにも眠れずに、 早朝から大嫌いな病院に行く事に決めたのだった。 僕は完全に突飛なインフルエンザか予想を上回るような病気を患ったと思い込んでいるので、 大掛かりな検査が必要であると思い、近所の町医者を選ばずに、この辺りで一番大きく最新設備が 整ったH病院に行く事を決めた。以前にも何度か来た事があるので、要領は分かっている。 まあ、言うなればセミプロという感じである。 まず、ゲートで「すんません。昨晩から急にとんでもない位の高熱がでまして、かなり苦しいんです。」と 言いながら、保険証と診察券を手際良く渡した。時間は開場と同時の9時である。それにしても、 この病院は人気がある。まだ9時だというのに、黒山の人だかりである。皆さんはどの先生が目当てなのだろうか。 そんな事を考えていたら「加藤さん、内科の前でお待ち下さい。」と、チケットの半券が手渡された。 内科の前のベンチでは、既に数名のオーディエンスがテレビを見ながら順番を待っている。 テレビでは「スーパーモーニング」が芸能情報をつたえている。それにしても寒い。5月だというのに、 僕はダウンジャケットに身を包んでいる。フッと辺りを見回すと老人に混じって、これもダウンジャケットを 着込んでいる青白い顔をしたマスク姿の青年がいるではないか。僕の予想では、彼も突発性のインフルエンザで 痛い思いをしているに違いなかった。かなり震えているではないか。お〜、寒いやろ。寒いやろ。気持ちは分かるでえ。 やっぱり大病院は時間が掛かるのか。待てども、待てども、名前が呼ばれない。待ち合いのテレビは、 僕のアイドルの1人である藤田まことの「はぐれ刑事純情派」に変わっていた。余りの待ち時間の長さに、 看護婦さんを呼ぼうとしたその瞬間「加藤さ〜ん」と天使の声が聞こえた。「はい〜!」と大きな声で返事を 返したまでは良かったが、診察室にも入れてもらえず、体温を計ってくれと体温計を渡された。 体温計は38、5度と表示していた。予想が40度だったので、少し負けた気がした。体温を計ったは良いが、 体温計を回収に来ない看護婦さんに一種の放置プレーを受けたまま、ついに「はぐれ刑事」も事件が解決してしまった。 時間にして、1時間40分待っていることになる。もう限界と思い、看護婦さんを呼ぼうとした瞬間、 横の方から細く泣叫ぶ様な声がした「すんませ〜ん。まだなんでしょうか〜。」青白いマスクの青年だ。 よっぽど辛いのだろう。3人掛けのベンチに横になりながら、最後の力を振り絞っている。 あんなに苦しんでいる人はテレビでしか見た事が無かったので、僕は贅沢せずに我慢して待つ事にした。 その後、彼は検尿コップを持った看護婦さんに支えられながら、どこかへ消えてしまい、そのまま戻っては来なかった。 「はぐれ刑事」が終わり、次の番組が始まった頃、うつらうつらした僕の元に看護婦さんが現われて 「加藤さん、オシッコ出ますか?」と囁いた。僕は泣きそうになりながら「さっきトイレ行ったとこです。 もう少し早めに言ってもらえれば良かったのに。それより、まだなんですか?」と聞いてみた。 すると看護婦さんは潔く「まだです!」と答えてくれた。僕は余りのショックでベンチに横になって眠る事にした。 その時初めて、あのマスク君の気持ちを理解する事が出来た。マスク君、お互い頑張ろうね。 それからは、ベンチの上で短い夢をたくさん見たような気がする。そんな時、夢の中で 「加藤さん、加藤さん」と呼ぶ声がした。目を覚ますと、看護婦さんが僕の肩を揺すっていた。 ようやく診察である。 「どないしました?」「昨日の夜中、急に高熱が出まして、身体じゅうが痛くて、寒いし、動けないんです。」 「あ〜ん、してくれる。ふん。ふん。胸開けてくれる。ふん。ふん。」「どないですか?」 「これは、喉の炎症からくる単なる熱やね。」「え〜。そんなはずは絶対ないと思うんですけど。 インフルエンザとか他の病気とか・・・」「今の時期、インフルエンザは無いと思うけどね。何やったら検査しましょうか?」 「是非、お願いします!」「ちょっと、時間掛かるで。」「え〜。でもお願いします!」そんなやりとりがあって、 ようやく診察結果が出た。見事に、インフルエンザでも何でもなかった。そんなはずはない。 あの悪夢のような体験は何だったのだろうか。僕はこの上ともない悔しい思いを背負ったまま、ようやく家に辿り着き、 必死でゲットした薬を飲んで眠った。すると不思議な事に、夕方には楽になっていた。あの昨晩の悪夢、 病院での長時間に渡る格闘、それら全てが悪い夢だったのかも知れない。 ただ、インフルエンザの検査をしてしまったせいで、倍以上に膨れ上がったH病院の ファッキン領収書だけは今だに残っている。   
(写真&文/加藤鶴一)

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