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バンド募集

20th本

ウルトラ募集

with TOMOV
熱き誓い(with TOMOVSKY & 堂島孝平)

※ファンダンゴでは、各日のチケットの電話予約・E-mail予約を
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吠えろ!ファンダンゴ!!
#114 失ってしまったもの



先日、長年使っていた大切な財布を失ってしまった。10年位使っていただろう か。渋い青色をした重圧感のある可愛い俺の相棒。それは、ほんの一瞬の出来事 だった。ファンダンゴでの熱いライブ後の打ち上げでいつもの居酒屋で飲んだ 後、もう一軒という話になり、十三駅前の年中眠らない事で有名な居酒屋街へ繰 り出す事になった。駅前に着いたまでは良かったのだが、約束の店に入ってみる もロックっぽい人間は誰一人居ない。居るのは、服の袖がビリビリに破れながら もクールに日本酒をすすっているおっさんや水商売風の女性を何人も連れて自慢 気にテッチリ鍋を突いているおっさんグループや激酔いしているスーツ姿の集団 ぐらいだ。これといって変わった様子のない十三の深夜の姿がそこにあるだけ だった。ところで皆はどの店で飲んでいるのだろうか。眠らない居酒屋を一軒一 軒覗いてみるが、ロックな人達になかなか巡り合えないでいた。そんな事をして るうち、次第に酔いも回り、何だか面倒臭くなってきたので、路地で少し休む事 にした。すっかり酔っぱらってしまっているのだろうか。真冬の真夜中なのに寒 さを微塵も感じなかった俺は、すっきりと晴れた真夜中の十三上空に浮かぶ綺麗 な三日月を眺めているうちに眠ってしまっていた。電話のベルで目を覚ますま で、30分位ウトウトしていたのだろうか。「どこで何してるん?」「いやい や、どこで飲んでるか分からんかったから、寝てたわ!」「アカン、アカン、風 邪ひく。早よ、おいで!」皆が飲んでいる居酒屋はすぐそこにあった。あれやこ れや話をして、あれやこれや飲んで、あれやこれやという間に、お開きの時間が やってきた。「じゃあ、一人2000円です。」「よっしゃ?!」と勢い良く返 事したまでは良かったのだが、肝心の財布が見当たらない。あの青くて可愛い俺 の財布がだ。ジャンパーのポケットにもカバンの中にもジーパンのポケットにも 何処にも無い。オー!マイ!ガッ!!「誰か、優しい人、僕にお金を貸していた だけませんでしょうか?」

新しい夜明けを迎えた真冬の十三はとても冷え込んでいた。おっと、居酒屋のお 金は借りれたものの、帰りの電車賃が無いじゃないか。歩いて帰るのは自殺行為 だ。どうすればいいんだ。そう言えば、一緒に飲んでいた一部の連中がもう一軒 行くと言っていたのを思い出して、そこに合流することに決めた。酔っぱらうと 人間はやはりアホになるのでしょうか。いや、大切な財布を失ってアホになって いたのだろうか。それから、色んな優しい人達にお金を借りながら、十三の居酒 屋やバーを転々として、気が付けば、その次の朝まで飲んでいた。考えてみると 38時間ずっと十三の街を酔っぱらって徘徊していたことになる。何をしていた のだ。時間もお金も信用も無駄にしているんじゃないのか。とりあえず、俺の可 愛い重圧感のある青い財布を探さなければ。

次の日、何とかしっかり立てるようになったので、十三の淀川警察署に行った。 「まず、これに落としたものを書いて下さい。」俺は青い革の財布とだけ書けば 良いのかと思っていたのだが、そこには財布に入っていたもの全て書かなくては いけなかった。まずは「現金3000円」これだけで助かったなあ。「銀行と郵 便局のキャッシュカード」わっちゃ?、カード止める手続き忘れてたがな。「電 車や銭湯の回数券」買うたとこやったのに。「イトーヨーカドー、セガミ薬局、 エース新鮮館、ブックオフの会員カード」必死になって集めまくったポイントが 全部パーやがな。「歯医者の診察券」次の診察日も分かれへんがな。俺は警察署 の遺失届に記入すればする程、失くしてしまったものの大きさを実感していくの だった。せめて、スーパーのポイントカードだけでも返してくれませんか。ポイ ントが倍貰える日はチェックして買い物に行き、必ず毎回エコバック持参でエコ バックポイントも貰ったり、雨にも負けず、風にも負けず、二日酔いにも負け ず、頑張って溜めたポイント。俺のポイント。現金も思い出もいらんから、ポイ ントだけ返して下さい。そんな熱い思いも、後の祭りで、俺の青くて可愛い財布 は届いてはいなかった。

しかし、俺の財布はいつどこで失くなってしまったのだろうか。落とす事はまず ないと思うので、盗まれたのではないだろうかと思う。あの十三駅前の薄暗くジ メジメとした路地で、綺麗に輝く三日月に吸い込まれるような感じで眠ってし まった。あの一瞬ではないだろうか。雑誌、手ぬぐい、メモ用紙、文庫本、 ティッシュペーパー等、ガラクタばかりが入った俺のトートバックから、よくも 上手に財布だけを抜いたもんだ。それも、あの一瞬で。それは俺が10年も連れ 添った重圧感があって可愛い青い革製の財布が余りにも光っていたからだろう か。警察署からの帰り道、阪急電車の踏み切りを渡りながら思ったね。一瞬一瞬 を大切に生きなければ、大切なものを失くしてしまうのだ。失くしたものは2度 と戻って来ないのだ。大切なものは失わぬよう、後悔せぬよう、しっかりと生き ようじゃないか。俺にとって大切なものは何なんだろう。友達?思い出?時間? 仕事?お金?ポイント?とりあえず、今日からは一瞬一瞬を大切にして、しっか りと飲もうじゃないか。         

(写真&文:加藤鶴一)

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