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吠えろ!ファンダンゴ!!
#115 十三のお母ちゃんFOREVER



長かった冬がそろそろ終わりを告げようとしていた先日、ファンダンゴの向かいにある「焼肉しいちゃん」の 大女将が亡くなった。享年95才の大往生である。昔からファンダンゴに来てくれている人は誰もが知っている 有名なお婆さんだ。「しいちゃん」や「お母ちゃん」や「しいちゃんのお母さん」等と呼ばれ、我々ファンダンゴ界隈 のみならず、十三近隣の店やタクシーの運転手、そして関西の芸人達からも親しまれる存在だった。 僕もここファンダンゴに来た20年前から可愛がって貰っていて「お母ちゃん」「鶴さん」の仲だった。 僕にとっては血こそ繋がってはいないが、本当の祖母のような感じが少しする「お母ちゃん」だった。 そんなお母ちゃんも3年程前から、足腰が弱くなったのと少し痴呆が入ってきた事もあって、 実家の方で療養されていたのだが、念願の現場復帰も出来ず終いに、この世を去ってしまった。

僕がファンダンゴに来た当時、お母ちゃんは一人で店を切り盛りしていた。「あんた、ファンダンゴの人やろ! 名前は!」「僕、カトウツルイチ言います。」「じゃあ、鶴さんやなあ。」「はい!」お母ちゃんはカウンターに 並んでいる大皿の中から、ポテトサラダを小皿に盛ってくれて、グラスにビールを注いでくれた。 それが最初の出会いだ。今から考えると、あの頃のお母ちゃんは75才だったのか。お母ちゃんに歳を聞くと 「鶴さん、女性に歳聞くんは阿呆や!」といつも怒られるので、回りの人間に聞くと「60才過ぎちゃうか?」と 曖昧に教えてくれる。実際、誰もお母ちゃんの歳は知らなかったのだろう。それを聞いた当時の僕は、 60才にしてはよく働く人だなあと思っていたのを覚えている。和服姿に割烹着、足下は下駄、 そしてハイライトをプカプカ吹かしているのが、お母ちゃんの基本的なスタイルだ。昼間は、銭湯、 喫茶店、パチンコ屋等、十三の町を闊歩し、夕方から夜明け前まで店を切り盛りする。 そして、店が暇な時や店の常連さんがファンダンゴに出演している時には、ファンダンゴのステージまで 差し入れの一升瓶を抱えて来て、メンバーに手渡しし、それが終わると大好きなハイライトを旨そうに 吸いながら、ゆっくりと帰って行くのだった。最後にそれを目撃したのが5年程前だったから、 お母ちゃんは90才だったのか。人並み以上の気持ちの若さと人並み外れた商売人根性が、 お母ちゃんをあの年齢まで動かしていたのだろうか。はたして僕はあそこまで出来るのだろうか。

そんなお母ちゃんだが、実に喜怒哀楽がはっきりした人で、特に怒っている姿が印象的だった。 僕がベロベロで遅くまで騒いでいると「鶴さん、嫁さんが心配してるから早よ帰り!そんなに調子乗ってたら、 2度とウチで飲ませへんで!」等は、よく言われた覚えがあるし、その上翌日に呼び出されてコンコンと 説教された事もあった。ある日「焼肉しいちゃん」に吉本のタレントの島木譲二さんが来ていた時には、 お母ちゃんがわざわざファンダンゴまで来てくれて「鶴さん、譲二来てるからサイン色紙持ってきい、 紹介したるから!」と言ってくれたので、サイン色紙の代わりにポコポコヘッドにちなんで銀色の灰皿を 10枚位持って行ったら、お母ちゃんに「そんな失礼な事しな!帰り!」と言いながら、逆にポコポコ灰皿で 頭を叩かれた事もあった。ある時は、出演バンドの子が酔っぱらって「うわ!お婆ちゃん、まだ生きてたんかあ。 死んだと思ってたでえ!」と言ってしまい、「鶴さん、今言うた奴連れて来い!」と凄い剣幕で怒った事があって、 そのバンドの子と2人で謝りに行ったが、あの時ばかりはなかなか許して貰えなかったなあ。 そんな事を思い出していると、次から次へとそんな話が出てくる。それは僕らファンダンゴに 出入りしている者だけに限らず、ちょっと世間外れな事をした人間には誰彼区別なく怒るような人だった。

そんな人生の尊敬すべき大先輩が亡くなって、あれから一週間。お母ちゃんと入れ代わるように、 しいちゃんの路地を縄張りにしている猫の子が生まれた。そして、十三の町にも桜がちらほらと 咲き出した。お母ちゃん!お母ちゃんの好きだった春がやってきましたよ。お母ちゃん、たまに一緒に 銭湯へ行ったね。お母ちゃん、よく御馳走してくれたコーヒー美味しかったよ。お母ちゃん、お母ちゃんが 大好きだったウルフルズは頑張ってますよ。お母ちゃん、僕ら夫婦は何とか仲良くやってますよ。お母ちゃん、 あなたが50年間支え続けて来た店は今でも人気がありますよ。お母ちゃん、お母ちゃんが愛してくれた 向かいのファンダンゴも何とかやってます。お母ちゃん、いつまでも見守ってて下さいね!サイナラ!
(写真&文:加藤鶴一)

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