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#124 酔いが覚めたら帰ろう



只今は2009年のド年末である。毎年の事であるが、年末年始となると、忘年会や新年会という名目を 無理矢理に付けては、気の合う仲間達と酒場をうろつく機会が増えるものである。特に翌日に仕事の ない夜なんて、阿呆みたいに朝の始発電車が走るまで飲み明かしたりしてしまう。
そんな時は決まって、丸1日寝るだけで終わってしまうのが関の山だ。そんな時に、 別に仕事も休みなので、それでも良いかと思ったりもするし、むしろ仕事が休みなだけ幸せだ的な 安直な考えで終わらせてしまう事が多い。しかし必ず、夜になって、酔いが完全に覚めた頃に、 いつも後悔するのだ。せっかくの休日をまた無駄に使ってしまった自分に。そして、そこからは、 ずっと逃げ場のない自己嫌悪の念にかられる。もう、こんな休日はもう懲り懲りだ。 それなら、休みの前日に酒を飲まなければいいじゃないのか、と世間一般の人は考え付くかも知れないが、 そこは酒飲みの一員として絶対に譲れない部分である。では、飲んだ上で有効な手段を探さなくてはいけない。 そんな事を考えていた時に、パッと名案がひらめいた。まるで一休さんみたいに。
朝まで飲んで、家に帰って、 一日中寝るぐらいならば、寝るのを廃止すればいいのだ。運の良い事に、僕は酔うと元気になるので、 酔いが覚めるまで家に帰らなければいいのだ。何でこんな簡単な答を、今まで見つける事が出来なかったのだろうか。 まあ、失敗あってこその結果なので、それは良しとしよう。こんな名案を今気付けただけでも幸せ者だ。 とりあえず、俺のマニフェストに追加する事に決めた。先日、そんな俺のマニフェストを実行出来る機会が 訪れたので、酒飲みの皆さんに紹介しておこう。


いつものごとく、十三で朝まで飲んだ俺は電車に乗り込んだ。今日は楽しい休日だ。恐いものなんて何一つない。 俺は通勤途中の皆さんに混じって、車窓から見えるキラキラとした淀川を通り過ぎ、阪急梅田駅からJR環状線に 取り替えた。
よし!乗り換えもスムーズに出来たぞ。ついさっきまで飲んでいた割にはナイスジョブだった。 眠気もないし、空気も美味しい。冬の清々しさを感じさせるような透き通った感じが、呼吸と共に感じられる。 こういう爽やかな朝は読書に限る。僕は環状線に揺られながら、読書を楽しんでいたはずだった。 そんな僕に突然の悲劇が襲った。
そこには、ついさっきまで読んでいたはずの本を無造作に投げ出して、 優先座席で横になっている自分がいた。俺はすぐさま起き上がり、少し離れた所に落ちている本を拾って、 まるで何も無かったかのような顔をして、次の駅でクールに飛び降りた。ジャンパーは涎でグチャグチョに濡れており、 頭には寝癖まで付いている。何と時計の針は12時を指していた。計算すると4時間ちょっと、 満員であっただろう電車の中で気を失っていた事になる。いったい俺は環状線を何周回っていたのだろうか。 そんな事より、ここはどこの駅なのか。駅の掲示板には新今宮駅と表示されている。新今宮と言えば、新世界である。 新世界と言えば、今や大阪必須の観光地である。俺は決めたね。先程までの失態を挽回する為、 この休日を充実させる為、久しぶりに新世界観光に繰り出す事に。

まだまだ体中にアルコールは充満している。そう思うと、急に楽しくなってきて、気持ちも大きくなるものだ。 まず俺は大阪のシンボルである通天閣に上る事にした。展望台から広がる今にも吸い込まれそうな大きな 景色に見とれていると、急激に気分が悪くなってきて、ビリケンさんを尻目にトイレに駆け込み、 これでもかと思えるくらいに、涙を流しながら嘔吐を繰り返した。ようやく立ち上がり、トイレの鏡に映った 自分の顔を見てみる。そこには、何とも情けない顔をした俺がいた。これは何とかしなくてはと思い、 まずは身なりを整える為に700円の大衆理容で散髪する事にした。
「いらっしゃ〜い。兄ちゃん、 今日はどんな感じにしよ?」
「すっきり、したいんですわ!」
「それやったら、おっちゃんの得意分野や。 まかせなさい!
郷ひろみ並の男前にしたるで!」
10分後、散髪が終わり、鏡には"郷ひろみ"どころか"江頭2:50"が 映っていた。
まあ、これも旅の醍醐味だと自分自信に言い聞かせながら、ジャンジャン横町を歩いていると その場所には似つかわないオシャレなギャラリーがあったので、
ちらりと中を覗いてみた。
すると、中から初老の紳士が早足で出て来て「どうぞ中の方へ、畑中純の来年のカレンダー入荷しましたで!」 と声を掛けられた。
畑中純といえば、俺の敬愛する漫画家の一人だ。俺はギャラリーに入り、初老紳士と話し込んだ。 俺の息が酒臭かったからなのだろうか。
「兄ちゃんも酒好きなんですか。畑中も酒好きですよ。多分、兄ちゃんとも気が合いますわ!」等と、 すっかり乗せられてしまって、気持ちが大きくなってしまった俺は気が付くとカレンダーを3部も買わされていた。
その後も、スマートボールを打ったり、何故か大衆演劇を観て芝居の素晴らしさに涙を流したり、 その他にも普段の素面な状態ではしそうもない事にのめり込んでいた。挙げ句の果てには、 通りかかったキリスト教会で"クリスマス祝会"なるイベントを開催していて、僕と同類っぽい人間が たくさん集まっていて、ワイワイと楽しそうだったので、教会に紛れ込んで、みんなと一緒に賛美歌を 大合唱している始末である。普段はそのまま通り過ぎてしまう町も、見方や遊び方を少し変えるだけで、 こんなにも楽しめるものなのか。
夕方近くになり、身体も冷えてきたので、このまま電車に乗って帰ろうかとも思ったが、 まだまだ楽しい事が待っていそうなのと、まだ少しアルコールが残っているので、そんな気にもなれず、 もう少し歩いてみる事にした。それから、寒空の下を何時間歩いたのだろうか。ふと気が付くと、 綺麗な月がポッカリと浮かんでいた。そんな冬の透き通った空に浮かぶ綺麗な月を見ながら歩いていると、 すっかり酔いが覚めている事に気付き、急に家が恋しくて恋しくて仕方なくなってきた。

ようやく家に辿り着いた俺は、コタツで完全に冷えきった体を温めながら、
今日の出来事を振り返っている。 今日一日はいったい何だったのだろうか。
何一つ明確に覚えてはいない。果たして、俺のマニフェストは正しいのだろうか。 まあ、何となく楽しかったからええか。
今、俺は、最高に気に入っている畑中純のカレンダーを1枚1枚めくりながら、 2010年もええ年になったらいいのになあ、と思っている。
(文:加藤鶴一)

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