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何だか寂し気な十三公園の桜

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吠えろ!ファンダンゴ!!
#127 桜の季節に



毎朝、僕は関西テレビの「よーいドン!」の名物コーナーの一つである「となり の人間国宝さん」を見てから、近所のスーパーに買い物に出かけるのが日課に なっている。そのスーパーまでの道のりにはドブ川があり、その川沿いを歩きな がら、来る日も来る日も何か面白い物が落ちていないかを探していた。そんな先 日、この川沿いが桜並木である事を思い出した僕は、その日から桜の木を観察す る事にした。特に、この季節は面白いはずだ。今から咲き乱れるであろう桜を、 蕾にもなっていない頃から観察出来るのだ。これは、小学校時代の夏休みに経験 したアサガオやヒマワリとは比べ物にならない位に大人な感じである。まるで、 今流行の「大人の科学」が無料で楽しめる感覚に近い。これは儲けものである。 とりあえず、川沿いには桜の木が乱立しているので、その中から僕と相性の合い そうな桜の木を「加藤の桜」と名付けて、その「加藤の桜」を中心にして全体を 観察する事に決めた。それからというもの、僕は毎朝毎朝、桜の成長を楽しみに 観察している。毎朝眺めてみると、例えただの木とは言えども、不思議と愛着が 湧くものである。特に、日に日に膨らんでいく蕾を見ていると、何だか自分の子 供の成長を楽しんでいるような感覚にさえなってしまうものである。

あれから一ヵ月程経ったのだろうか。ついに、桜の咲く季節がやってきた。僕の 家の前のドブ川沿いの桜並木にも、ちらほらと色が付きだしている。と言って も、まだ9割が蕾の状態であるので、その残りの生き急いでしまった1割が、つ い先日まで灰色だったドブ川沿いに色を付けている事になる。あと2週間も経て ば、この濁ったドブ川沿いも桜の花が狂ったように咲き乱れ、各地から人が集ま り、1年に1度の大賑わいになるのだろうが、僕は今のこの感じが好きだ。蕾9 に花1の割合だ。一面に咲き乱れている桜も非常に綺麗なのだが、それでは花び ら一つ一つの個性が分かりにくい。それよりも一つ一つの花びらが存在感を誇示 している、今の感じが好きだ。今や「加藤の桜」も見事な花を何輪か咲かせてい る。そして、蕾は蕾で今すぐにでも爆発しそうな熱を持って、花を咲かそうと努 力している。既に開いてしまった花が、蕾に向かって叫んでいる
「早く俺みたい に綺麗に咲いてみろ!この出来損ないが!」
蕾は花に向かって、こう叫んでい る
「うるさい!俺よりも先に散ってしまうくせに!偉そうに言うな!」。
「加藤 の桜」は、日々そんな会話を繰り返して、見事な一本の桜の木として成長してい くのであろう。毎日毎日、桜の木を観察していると、木とも会話が出きるように なってしまた。そんな今日この頃の僕です。

さて、この桜の季節と言えば、出会いと別れの季節である。ここファンダンゴで も、長年に渡って一緒に花を咲かせてきた二人の人間が去って行った。
きっと、 これからどこかで、また綺麗な花を咲かせてくれるであろうし、またいつか一緒 に綺麗な花を咲かす時が来るかも知れない。どちらにしろ、楽しみな門出であ る。そして、それと入れ代わる感じで、新しく一緒に花を咲かせる事になるであ ろう人間が二人入って来た。彼等はまだ蕾ではあるが、充分な熱を持っているの で、これからが楽しみだ。果たして、僕は彼等から何を学びとれるのだろうか。
そして、僕は彼等に何かを与える事が出来るのだろうか。しっかりと、そういう 需要と供給が成り立たなければ、例え丈夫な桜の木であっても、枯れてしまうに 違いない。とりあえずは、電気アンマや空手チョップやハイキックをかまして、 相手の出方を伺う事にしようと思っている。

今朝も「よーいドン!」を見てから、「加藤の桜」と会話してきた。
今日は僕か ら話を切り出した。
「お前らはすぐに散ってしまう運命やのに、何でそんな綺麗 に花を咲かせるんや!」
「お前はやっぱりアホやなあ。汚く咲かすより、綺麗に 咲かせた方がカッコええやないか。それに、すぐ散るって言うてるけど、例え一 瞬でも、俺らは毎年毎年花咲かせてるんやで。お前は何年生きとんねん!」
「あっ、そうかあ。」
「それにな!お前はライブハウスで働いてるんか何か知ら んけど、俺らみたいにお客さん呼んで、皆に納得できるようなSHOWを見せてるん か!」
「そう言えば、そうやなあ。でも、お前らが皆にキャーキャー言われるの んは、1年に1回この時期だけやん。」
「ボケッ!俺らはこの1年に1回のス テージの為に、1年間必死に努力してきとんじゃ。要するに1回1回のステージ を大切にしてるって事やな。その証拠に俺らが咲き乱れてる状況を見て、ボロカ ス言う奴がおるか?皆が皆、綺麗やとか、素晴らしいとか言いよるやろ!」
「そ れは言えてるなあ。それで、パッと咲いた後は、燃え尽きて、というか力尽き て、散ってしまうしかないんか。」
「お前もやっと分かって来たなあ。だから俺 らは、散った、散った、って言われても、何とも思えへんのや。桜の花ビラ散っ て、悲しんだり、物思いにふけったりするんは、人間だけや。俺らは来年の為の 準備で頭一杯やし。鳥も虫も何とも思っとれへんで。むしろ、喜んでるぐらい や!」
「そんなもんなんかあ。俺も頑張るわ。」
「アホッ!頑張る、頑張るって 言うけど、そんなん当たり前じゃ。俺ら桜の木は皆が皆、必死こいて生きとるん じゃ。頑張るなんて、薄っぺらい言葉を平気で使うな!それにな、その加藤の 桜って、呼ぶのんだけ止めてくれへんか。けったくそ悪いし、カッコ悪いわ!」
「分かった。ほんなら行くわ。また、いつか会おう。」
「おい!そんなに落ち込 むなよ!また、絶対に来てくれよ!お前にはまだまだ言いたい事があるし、俺ら の晴れ姿も見せたいし!また、絶対に会おうぜ!!」

そこで、僕と桜の会話は終 わってしまった。そんな会話のせいもあって、僕はしばらくの間、その桜の木に 近づかないようにするが、きっと元「加藤の桜」は今年も立派な花を咲かせて、 人間の心を精一杯に楽しませるのであろう。 
(文:加藤鶴一)

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