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今年もやります!FANDANGO NIGHT 奄美大島公演決定!! |
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今日も全国各地で本年度の最高気温を記録している。ここ大阪でも既に36℃を超しており、テレビの ニュースでは、狂喜乱舞して水と戯れている子供達の映像をバックに、アナウンサーが「熱中症に十分 注意して行動して下さい。出かける時には、日傘や帽子等を忘れないように。」と、親切にアドバイスを してくれている。どんなものかと、家のベランダに出て、町の様子を伺ってみる。確かに、ギラギラとし ている。大人も子供も鳥も猫も蝉も工場もアスファルトも木も山も太陽も、町全体が役者になって真夏を 演出している。夏は完全に僕の町にもやって来ていたのだ。見上げてみれば、すっきりと夏らしく真っ青に 晴れ渡った空。余計なものなんて、何一つない。ただ西の彼方に、一筋の飛行機雲が奇麗な尾を引いて 浮かんでいるだけである。見事なまでの飛行機雲だ。飛行機雲がこんなに奇麗で爽やかなものだったなんて、 今まで知らなかった。冷麺よりも遥かに爽やかじゃないか。真っ青なキャンパスに一本の真っ白い線、 それがどこまでも続いていく。僕はしばらくの間、暑さも忘れて、それに見とれていた。 実は飛行機が大嫌いだ。苦手だ。いっその事無くなってしまえばいいのにと思った時もある。ハイジャックに 操縦ミス、乱気流にオーバーラン、航空テロに胴体着陸。見よ、この不吉な言葉のオンパレード。飛行機なんて 大嫌いだ。もともと、あんなに重いものが空を飛んでる自体が間違っているんだ。そもそも、誰があんなものを 考えたんだ。どこにでも行けるのは分かる。早いのも分かる。便利なのも分からんでもない。しかし、物事には 限度というものがあるんだ。そんなに利便性ばっかり追求し続けていると、しまいには自分の力で動けなくなるぞ。 人間よ、身の程を知れ。君たちは元来自分の力で空を飛べないじゃないか。もしも、飛行中にパイロットが 気を失ったらどうするんだ。窓を叩き割って、自分の力で飛んで逃げれるのか。それが無理ならば、せめてもの救いに、 航空会社は定員分のパラシュートを常備するべきだ。更に怖い事に、航空事故原因の37%が操縦ミスで、 33%が原因不明で、13%が機械故障らしいぞ。一般的に飛行機は事故率の低さから、最も安全な交通手段なんて 言われているが、そんな言葉に騙されてはいけない。万が一、事故にあってしまったら、どうするんだ。 ほとんどの場合、助からないぞ。大好きだった坂本九ちゃんも亡くなってしまったじゃないか。安心して利用出来る 交通手段は他になんぼでもある。自転車、車、電車に船。自転車は自分の責任なんで納得がいく。車はよっぽどの事が ない限り、死ぬ気がしない。電車に関しては、毎日乗っているので安全な場所を心得ている。船は船で、万が一沈没したと しても、助けが来てくれるまで泳ぎ抜く自信がある。やはり、納得がいかないのは飛行機だけである。あんなものに乗る くらいなら、大嫌いなジェットコースターを一日中乗り回す方がましだ、と一瞬思ったが、僕はジェットコースターも 飛行機と同様に信用出来ない。あとは、観覧車。これも怖いな。バンジージャンプなんて、もっての他である。 そんな僕が今年も飛行機に乗らなくてはならない事が決まってしまった。来たる9月4日に大阪から遥か向こうの 奄美大島で開催するイベント「FANDANGO NIGHT 2010TOUR」に行くのだ(イベント詳細は欄外参照)。 これは盟友"SOUTH BLOW"との共同企画で、彼らの故郷である奄美大島の自慢話を日々聞かされ続けた僕が 決めた事なので行かなくてはならない。当初は船で行く事を勧めていたのだが、船なら片道2日の往復4日かかる 計算になり、奄美で遊ぶ事も計算に入れると、一週間は必要になってくる。結局、一週間も店を閉じる訳には いかないので、飛行機で行く事になってしまったのだ。昨年6月の沖縄ツアー以来、僕自身は2度目の南国体験と なるのだが、どんな所なんだろうか。奄美出身の人に聞いてみると、まるで自分の事のように奄美の良さについて 熱く語りだす。沖縄とどっちが奇麗なのかと質問してみると、沖縄どころか日本一素晴らしい島だと言い張る。 それだけ主張できるのは大したものものである。僕は大阪生まれの大阪育ちだが、そこまで大阪の事を他県の人に 自慢する事が出来るのだろうか。それに彼らは「一回来い、来たら僕らの言っている事の意味が分かる」と言う。 さあ、何を感じさせてくれるのか。マングローブに珊瑚礁、黒糖焼酎に大島紬、未知の国奄美大島。もう既に僕の胸は 高鳴っている。さて、奄美大島行きが決まり、僕はどのような心構えで飛行機に乗るかを思案している。1回だけなら 気持ちで乗り切る事が出来るかもしれないが、こういうツアーともなると癖の悪い事に往復で2回乗らなくてはならない。 さあ、どうするか。15年前の長崎、10年前の北海道の時は2回とも、飛行中気分が悪く、ずっと足下を見ていた。 そして空港に着いて飛行機を降りた瞬間、溜まっていたものが込み上げてきて、トイレで泣きながら嘔吐した思い出がある。 昨年の沖縄はファンダンゴのスタッフやバンドの人達がいたので、いつも以上に気丈に振る舞っていたが、いつの間にか 膝元に置いていた麦わら帽子を強く握りしめており、沖縄空港に到着した時には自慢の麦わら帽子がボロボロになって床に 転がっていて、汗だらけの手のひらや足下が藁だらけになっていたのを覚えている。こんな苦い思いをするのは、もうまっぴらだ。 これを期に、いつでもどこでも飛行機に乗れるようなイケてる大人になる為に、出発までの一ヶ月で作戦を考える事にしよう。 気がつくと、すっかり飛行機雲は薄くなり原形を失ってきている。そして、遠い西の彼方には、下の方から 入道雲が現れてきた。その上空を一機のジェット機が優雅に浮かんでいる。「事故のないように」僕は そのずっとずっと西の彼方にある奄美大島を頭に思い浮かべながら、そう呟いた。しかし暑い。暑すぎる。 あの入道雲が一雨降らせてくれたら、少しは涼しくなるかもね。 |
| (文:加藤鶴一) |
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