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バンド募集

20th本

ウルトラ募集

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『「阪堺電車開通に伴う100年前の新聞広告(左)」と
「現在でもバリバリ現役で走っている昭和3年製の車両(右)』』

※ファンダンゴでは、各日のチケットの電話予約・E-mail予約を
受け付けています。お気軽にお問合せ下さい


吠えろ!ファンダンゴ!!
#148 未だ沈まぬ朝の月を見ている。



年末から年始にかけてのこのシーズンは、世間の誰もが忘年会や新年会にかこつけては酒を煽りまくる。 僕も例外ではない。普段から飲む事は好きなのだが、特にこのシーズンにおいては、酒の神様が地獄から 舞い上がって来て、僕の心に火をつけては目の前のグラスに次々と酒をついでくれる。まずはビールを グイグイいく、それに飽きたら焼酎をチビチビやる。午前2時まではゆっくりと時間も進んでくれてはいるの だが、それを境目に時間は急速にスピードを早める。気がつくとあっと言う間に午前5時だ。その頃に なると、さっきまでいい顔をして飲んでいたはずの周りの連中が、いつの間にかゾンビのような形相に なってバタバタと徘徊しだす。そこでふと我に返る。始発が出る時間である。冬場は太陽がなかなか登って くれないので、油断していると平気で朝7時になってしまう。そこまでいってしまうと精神的ダメージが 大きすぎて、翌日というか当日の仕事に支障をきたすので、僕もゾンビの集団に混じって十三駅まで ノロノロと動き出すのである。

先日も朝まで飲む機会があった。ゾンビ軍団が最後の店を出たのは午前6時30分だ。僕は朝8時から放映 されるNHKの連ドラ「カーネーション」を絶対に見なくてはいけなかったので、十三駅でゾンビ達と 別れてからというもの、気を引き締めて帰路を急いでいた。真っすぐ家に帰らなければ、連ドラを見逃す事に なる。真っすぐ帰ったら、家には7時30分に到着する予定だったので、余裕で連ドラに間に合うはずだった。 しかし、こっちは朝6時まで飲み続けた酔っぱらいである。酔うと普段興味が無いものに惹かれたり、普段 出来ない事をしたくなったりするのが、酔っぱらいのいい所であり悪い所である。この日の僕は急に チンチン電車に乗りたくなってしまった。チンチン電車とは大阪唯一の路面電車であり、阪堺電車と 呼ばれているそれである。阪堺電車は僕の家の近くを通っているので、普通にこれで帰ってもおかしくはない のだが、ただ時間がかなりかかるのである。僕は頭の中で素早く計算してみた。計算では阪堺電車で帰ったら ギリギリ8時に家に着くか着かないかという感じだった。しかし、いつの時代も酔っぱらいは、強気であり、 ワガママである。僕は迷わずチンチン電車で帰る事に決めた。

午前7時過ぎ、まだ沈んではいない昨夜の三日月が寂しそうに浮かんでいる。町は灰色という言葉が似合って いる。今だに酔ってる僕は、心地よい冬の寒さを感じながら、足早に歩いている人達とは逆の方向に ゆっくりと、酔いを楽しみながら歩いている。目の前には大阪名物「スーパー玉出」が派手な電飾を衣装に して突っ立っている。少しの空腹を感じた僕は、スーパー玉出で半額シールが張られた8貫入りの寿司を 149円で買った。今日は特別な朝である。少しの贅沢は許される。僕は一人寂しく無人ホームの地べたに 座って、寿司をつつきながら電車が到着するのを待っていた。しばらくすると、線路が微かに震え出した。 それに続いてガタゴトガタゴト音をたてて、ようやく一両単体の可愛い車両がやって来た。
電車に乗り込むと プーンと木の香りが漂ってきた。もしかしてと思いきや、やはりそうだった。阪堺電車の中で、僕が一番 好きな車両である。車両の製造年のプレートには「昭和参年製造」となっている。やはり今日は特別な朝 なのだ。ほとんどが木製の車内のフカフカしたシートに座りながら、何だかリッチな気分になって寿司を つまんでみる。まるで旅行にでも来ているようだ。空を見上げれば、今だに浮かんでいる昨夜の三日月が 見えた。それを見て、不思議な気分になりながらも、僕は寿司をつまんでいる。電車は83年間の重みと 酔っぱらった僕を乗せて、大阪の下町を優雅に走って行く。寿司は残り二つ。マグロとエビ。どっちを先に 食べようか。そう思った次の瞬間、気を失ってしまった。
「お客さん、お客さん。終点ですよ。起きて 下さい!」目を開けると、運転手さんがゾンビを見るような目をして、僕の前に立っていた。昭和参年製の 継ぎはぎだらけの電車の床には寿司が二つ転がっている。僕は転がっている寿司を拾って、急いで電車を 降りようとした。すると背後からドスの効いた声が響いた。
「料金まだやで!200円!」僕は無賃乗車と 思われたんじゃないかという恐怖心と恥ずかしさで、「あ、忘れてました。すんません。」というような、 ブッキラボウな謝り方をして200円を手渡した。しかし、これで終わる程、世間は甘くない。阪堺電車は ワンマンカーである。終点まで行った電車は、そのまま折り返し同じ運転手が同じ車両を運行するのだった。 完全に乗り過ごしていた僕は、再びその電車に乗って帰らなくてはならなかった。寿司を泣く泣くゴミ箱に 捨てて、再び電車に乗り込もうとした僕に運転手が言った。
「兄ちゃん、どこまで帰るんや。ここに 座っとき。駅に着いたら、起こしたるさかい。」本当は心優しき運転手さんだった。しかし男45歳、 この優しさに甘えては男が廃る。「いや、運転手さん、もう大丈夫です。完全に目が覚めました。 迷惑かけました。」そう言って、運転席から一番遠いシートの端っこに腰をかけた。木の香りが充満する 昭和参年製の車両は再び走り出した。ガタンゴトンガタンゴトン。
僕は、未だ沈まぬ朝の月を見ている。 この月はいつになったら消えるのだろうか。そんな事を考えていると、何だか銀河鉄道999に乗っている 気持ちになってきた。そう言えば、銀河鉄道999の結末はどうだっただろうか。それを思い出そうとした 瞬間、また気を失ってしまった。
「お客さん、お客さん。終点です。降りて下さい!」今度は、さっきとは 違う運転手さんが起こしてくれた。僕はさも何も無かったかのように200円を料金箱に入れて、ホームに 降り立つ。空を見上げると、まだあの三日月が浮かんでいるかのように見えた。あの沈む事を忘れてしまった 昨夜の三日月はきっと酔っぱらっていたのだろう。それはきっと、未だ家に帰れぬ僕と同じだったに 違いない。僕は昨夜の酔いが醒めるまで、歩いて帰る事にしたのだった。

大阪唯一の路面電車であり、大阪の貴重な財産である阪堺電車が、先日(2011年12月1日)100周年を迎えた。 幾多の経営危機を乗り越えての100周年なので、本当にオメデタイ事である。僕自身も若い頃は何とも 思わなかったが、大阪(堺)で生活する人間として、今一番失いたくない公益施設と言えば「チンチン電車」に なる。だから特に急がない日は、チンチン電車に乗って都心部に出る事にしている。皆さんもチンチン電車に 乗って、優雅で余裕のある小旅行に出かけてはどうでしょうか。さて、それはそれとして、 2012年我々ファンダンゴは25周年を迎えます。阪堺電車同様、経営危機が叫ばれている昨今のファンダンゴ ですが、この25周年を機に起死回生を目論んでおりますので、出来たらチンチン電車に乗る前に、 ファンダンゴに酒等を飲みに来られたらどうでしょうか。
2012年、25周年を迎えるファンダンゴを どうか宜しくお願いいたします!


*東日本大震災義援金に関して*
A)12/12に開催したチャリティーイベント
(ONE WORD FOR ONE WORLD)の入場料全額( ¥ 13,000)と
ファンダンゴ常設募金箱(12/12精算分 ¥ 34,000、
そして先月からの繰越金額 ¥ 24,000を合計した金額 ¥ 71,000。

A)の金額の中から ¥ 11,460を「お餅」に代えて、
BRAHMANが運営するタクティクスレコーズに
郵送させていただきました。
詳細は以下のHPを参照下さい。
『BRAHMAN/OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND officialblog』
尚、残金 ¥ 59,540に関しましては、来月報告させていただきます。
引き続き、宜しくお願いいたします!


『NBC作戦本舗』
『南相馬の託児所「KID'S CLUB」』
『ONE WORD FOR ONE WORLD』
『東北ライブハウス大作戦』
(文:加藤鶴一)

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