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バンド募集

20th本

ウルトラ募集

itoyokado itoyokado
『かつては堺のシンボル的存在だった「イトーヨーカ堂堺店」、
昨年閉店して現在取り壊し中である。また一つ思い出が
消えてしまうようで、寂しさを感じている。』

※ファンダンゴでは、各日のチケットの電話予約・E-mail予約を
受け付けています。お気軽にお問合せ下さい


吠えろ!ファンダンゴ!!
#150 人生、前のめりで。



昨日、久しぶりに実家に帰ってきた。実家と言えども、僕の場合は電車に30分も 揺られれば到着するような、同じ大阪に住居をかまえる両親の住む家の事である。 近い近いと思ってはいても、なかなか帰れない実家だったが、数年前から
時間があれば帰る事にしている。とは言え、年に5回ぐらいのものだろうか。
実家に帰る一つの理由として、親父の病気がある。
病気と言っても、 体を壊している訳ではない。一種の心の病である。
あれは一年半程前になるだろうか、 あれだけ社交的で祭り好きで酒好きだった
親父が、急に部屋に閉じこもるようになったのだった。
今まで必死に働いて貯めたお金で、これからの老後を楽しみ始めた頃の事だ。

仕事を退職してからの親父は、本来から動いているのが好きな性格もあってか、
飲み歩いたり、スポーツジムに通ったり、蕎麦打ち道場に通ったり、
ある時は陶芸教室に通ったりもしていた。その頃は、僕が実家を訪れる度に、
酒場での武勇伝を聞かされたり、スポーツジムで喧嘩をした話を聞かされたり、
僕に説教を垂れたりと、酔っぱらったら喋る人なので、最後ベロベロになって
眠ってしまうまで、聞きたくない話まで聞かされた。そして僕が帰る頃になると、
ムクッと起きだしては母親に命令するのである。
「冷凍庫に俺が打った蕎麦が残ってるやろ!それを持って帰らせろ!」
母親にその冷凍された大量の蕎麦を持たされて、
ようやく実家の玄関を出ようとすると、 また僕を引き止めて母親に命令する。
「おい!俺が作った皿と湯のみが残ってるやろ!全部持って帰らせろ!」
すると、苦笑いした母親が強烈な重みで今にも破れそうになったエコバッグを
僕に渡してくれるのである。エコバッグの中身を覗くと、親父が陶芸教室で
作ってきた作品の数々が大量に詰まっている。
ここで「こんなん、いらんわ!」と言ってしまうと、また一悶着が起こる
可能性があるので、僕は涙を飲んでそれらの品々を持って帰らざるおえない
のであった。

そんな親父も今では何をする訳でもなく、部屋に閉じこもってしまっている。
陶芸教室にも、蕎麦打ち教室にも、スポーツジムにも、大好きだったサウナにも
行かなくなって、部屋にこもって一日中テレビを眺めている。
あれだけ酒豪だったのに、大好きだった酒も一滴も飲もうとしない。
部屋を出る時といえば、わずか10分程で済ましてしまう3度の食事の時と
あとはタバコを買いにちょっとだけ出かけるぐらいである。

そんな萎れてしまった親父を何とか復活させる方法はないのだろうか。
昨晩、寝る間も惜しんで、晩酌しながら考えてみた。
すっかり外には出なくなったが、タバコを買う為には外に出る。
ここがキーポイントなのかも知れない。 ほとんどの物に興味を示さなくなったが、タバコにだけは執着しているという点である。
タバコは依存性があると言われ続けてきたが、それと同様に酒も依存性があると
言われ続けている。
そう言えば、親父は酒があると非常にハイテンションになる人で、酒がないと
どこかクールな人だった。こうなると、再び親父をこっちの世界に 呼び戻すには、酒の力を借りるしかないのではないか。
例えば、母親に頼んで、親父に気付かれないように毎食事のおかずに
ちょっとづつ酒を盛り続けてもらう。 例えば、毎晩僕の友人を実家に連れて行っては親父を囲んでの大宴会を繰り広げる。 例えば、母親がいつの間にかアル中になったという設定にして、 親父が母親を世話しなければならない状況にする。
他にも色々考えたが、どれもこれも考えが幼稚すぎて、今度は自分が落ち込んできたので、 考えるのをやめた。結局は、親父自身に何か打ち込めるものが見つかればいいのだろう。
僕ら周りの人間は、そんな親父が打ち込めるものを、親父自身が自分で発見出来るように 仕向けてあげればいいのかも知れない。
例えば、親父と同じ位の歳の人間を集めてバンドを組ますとか。
例えば、ファンダンゴに人手が足りないからと言って、働きにきてもらったり。
例えば、母親がオレオレ詐欺に遭って、家にお金が無くなったからと言って、
コンビニか何かでアルバイトさせるとか。それよりも、やっぱりピチピチした
若い女の子を使う方が効果があるかもな。そんな空想を続けているうちに、
僕は昨夜もまた知らないうちにコタツで気を失っていた。

そんな親父の事もあってか、最近自分の老いについて感じる事が多くなってきた。 老いと一言で言っても、僕はまだ45歳なので世間的には働き盛りの充分若い世代に なるのかも知れないのだが、それにしても色々と考えてしまう事が多い。
身体的には、白髪がどんどん出てきたり、細かい文字が見えなくなってきたり、
物忘れが酷くなってきたり、体の節々にガタを感じたりと、こんな事はいづれ誰もが 体験する事だからいいのだが、それ以上に考えさせられるのは、ちょっと前までは 溢れるように出てきたアイデアが出て来なくなっている事に気付いたり、
ちょっと前までは勢いで乗り切れた事がうまくいかなかったりとか、 色々な場面でそう感じる事がある。それに加え、日頃見ている景色一つでも そう感じたりする。
例えば、ここ20数年もの間お世話になっていた近所のデパートが3店舗も
閉店する事になった。どの店舗も10代の頃から何度も遊びに行っていたので、
何とも感慨深いものを感じてしまっている。一つそういった事が目につくと、
色々と気になってくるようで、20代前半に通っていたトンカツ屋が潰れていたり、 ここ10数年来通い続けていたウドン屋が突然休業したり、よく歩いていた趣きのある 路地が無機質な整備道路になっていたり、昔付き合っていた彼女が住んでいた文化住宅が 更地になっていたり。気がつけばいつの間にか、僕の思い出が徐々に消えて 無くなってしまっている。
これも時代の移り変わりで、仕方がないのだろうが、どうしてか寂しさを感じてしまう。 そんな事をを感じれば感じる程、自分自身が歳をとったんだなあと感じてしまうのだった。


しかし、僕は人生90歳までは生きて行くつもりなので、こんな事を言ってもられない。 人生まだ折り返し地点である。無くなってしまったなら、また創ればいいのだ。 物事がうまく進まないのなら、進める為に勉強すればいいのだ。 いつ無くなってしまうか分からない人生、前を向いて生きて行かなければ面白くない。 「男なら死ぬ時は、例え溝の中でも前のめりに死にたい」これは、かの有名な梶原一騎の名言である。 まず僕がしなければならない事は、もうすぐ74歳を迎える親父を、こっちの世界に引き戻す事かもしれない。


*東日本大震災義援金に関して*
3/12(月)に開催するチャリティーライブ「ONE WORD FOR ONE WORLD」で、
お客様からお預かりする義援金とファンダンゴ常設募金(3/12集計予定)は、
『東北ライブハウス大作戦』内のIdol PunchのRACCO氏率いる
「RACCOS BURGER大船渡」に全額寄付する予定です。
尚、その詳細においては、来月に報告させていただきます。

3/12(月)は是非とも遊びにいらして下さい!!

『NBC作戦本舗』
『南相馬の託児所「KID'S CLUB」』
『ONE WORD FOR ONE WORLD』
『東北ライブハウス大作戦』
(文:加藤鶴一)

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