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バンド募集

20th本

ウルトラ募集

KINOSHITA CIRCUS
『先月に引き続き、サーカスに行って来ました!!/木下大サーカスat鶴見緑地 公園』

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吠えろ!ファンダンゴ!!
#153 死神が僕に言ったこと。



冬が過ぎ、春が過ぎ、すぐそこまで夏が近づいている。駅までの道を歩いていても、 汗がいやらしくジワジワと滲んでくるようになった。今年も早いもので、もう6月である。 少し時間が経つのが早すぎはしないか。ほら、そんな事を考えているうちに、 また時計の針が刻々と進んでいくぞ。 まるで高速道路を歩かされているかのようだ。まるで回転木馬にくくり付けられて、 同じ空間をグルグル回っているかのようだ。ほら、また時計が進んだぞ。 この調子で行けば、すぐに人生なんて終わってしまうぞ。 どうすれば、このめまぐるしい時間の流れをくい止める事が出来るのだろうか。 その前に、そもそも1日は本当に24時間もあるのか。ほら、またそんな事を考えているうちに、 時間が進んで行くぞ。

つい先日の事だった。何の予定もない空っぽの休日、昼食をたらふく食べた後、 未だ片付ける事の出来ないコタツで横になっていた。昨夜の酒が少し残っている せいもあって、眠たくて眠たくて、このまま昇天してしまっても悔いがないと思った瞬間、 部屋の窓から強烈な夏の香りが入って来た。その夏の香りを楽しみながら、 目を閉じてウトウトしていると、何だか高校生の頃の自分に戻っているような 気持ちになってきた。高校生の頃、弁当を食べた後に必ず中庭で昼寝をしていた。
ちょうどこの季節は昼寝が気持ちよくて、青々と茂った木の葉の匂いや日光に 照らされた土の匂いを感じ、どこからともなく流れてくる優しいそよ風を感じ、 眠ってしまうのだった。そんな幸せな時間も長くは続かなくて、いつも5時間目の 始業のチャイムで起こされた。何とか教室に戻っても、眠気が治まる事はなく、 やはり授業中に眠ってしまうのだった。教室の窓から入ってくる心地よい夏の風が、 更に僕の睡眠欲を増幅させた。
結局、それが問題になって、3日間連続で登校してから 6時間目が終わるまでの間、生徒指導室の前で竹刀片手に立たされた事もあった。
しかし、そんな屈辱的な罰を負わされたにも関わらず、卒業するまで眠気には 勝てなかったような気がする。そんな事を思い出していると、急に音楽が 聞きたくなってきた。そう言えば、あの頃は昼休みにビートルズのレコードが 流れていたなあ。それを子守唄にして昼寝をしていたのだ。
僕はあの高校時代を再現してみようと思い、頑張って起き上がって、 レコードプレイヤーにビートルズのレコードを載せた。
そして、レコード針を落とす。そうそう、この感じ。僕は再びコタツに体を入れて、 目を閉じた。すると、まぶたの裏に当時の思い出がスライドショウのように次々と 映し出された。あんな事もあった、こんな事もあった、と思い出が蘇ってくる。 余りの懐かしさに、このまま念力を込めて願ったなら、あの高校の中庭に タイムスリップ出来るのではないかと真剣に考えている自分が居た。
僕は力一杯の念力を込めて願ってみた。
「あの日に戻れ!いや、戻らせて下さい!神様、お願いです!」
そういう感じで、思いっきり念力を込めてから、ゆっくりと目を開けてみる。
しかし、何度挑戦しても一緒だった。そこに見えるものは、あの広々とした 高校の中庭ではなく、季節外れのコタツと乱雑に物が詰め込まれている本棚と ビートルズのレコードジャケットだった。
やっぱり、そうか。すっかり呆れ果てて、 僕はもう一度目を閉じた。

まだ昨日の酔いが残っていたせいなのだろうか。夏の訪れを感じながら、 清々しい気分で眠っていたはずなのに、悪夢が僕を襲った。 突如、僕の前にスターウォーズのダースベイダーのような死神が現れて、僕に助言する。
「お前の右足は、もう既に墓場に踏み込んでいるのだ!」。
僕は必死に答える「そんなん聞いてませんよ!」。
とりあえず、死神の前から逃げなくてはならない。僕は国道26号線を必死に 走り出した。息を切らせて走っている僕の横をたくさんの車が通り過ぎて行く。
もう目が回りそうだった。余りにも酷い交通量なので、とりあえず 路地に逃げ込む事にした。逃げ込んだ路地はどこか見覚えがあるのだが、 なかなか思い出せないでいる。とりあえず、角の煙草屋の軒先のベンチに座って、 一服しながら考える事にした。ここはいったいどこなんだろうか。
すると、煙草屋から幼稚園の頃よく遊んでいたヨッちゃんが出てきて、教えてくれた 「あんたの家は、そこ曲がったとこやで!」。 僕はヨッちゃんにお礼を言ってから、また歩き出した。すると、大昔に住んでいた 文化住宅に辿り着いた。
「まだ、残ってたんや。」僕は恐る恐るドアを開けて、 家の中に入ってみた。
昔のままの大きな窓があり、そこからは田んぼが見えた。 よく遊んだ田んぼだった。僕は窓から飛び降りて、田んぼのあぜ道を走り出す。
あぜ道はぬかるんでいて、なかなか前に進めない。気が付くと、いつのまにか 泥沼に足を突っ込んでいた。泥沼から足を抜こうとしても、 必死にもがけばもがく程、僕の足は逆にどんどん深みに吸い込まれていくのだった。。
泥沼から必死に足を抜こうとしている僕の目の前に、
中学時代の怖い先輩が現れた。
「このバットに掴まれや!」僕は先輩が差し出してくれた金属バットを掴んで、
ようやく足を引き抜く事が出来た。
先輩が聞く「お前、こんなとこで何してんねん!」。
僕はドキドキしながら答えた 「いや、死神に追いかけられて、逃げてるんです。
ところでここはどこですか?」。
先輩は吐き捨てるように答えた「知らんわ!アホ!」。
僕は再び歩き出した。 そして、次に辿り着いたのが、通っていた高校の近所の商店街だった。 何故か、ここまで来たら安心だという気持ちがあった。
とりあえず、 高校まで逃げよう。そう思いながら歩いているが、
知っている道のはずなのに、 なかなか高校には辿り着かない。
どうしよう。どうしよう。このままじゃ、死神に連れて行かれてしまう。
墓場に葬られてしまう。
「ああ、どうしよう!!」次の瞬間、ドキドキしながら目を覚ました。
体中は汗でびっしょりだった。レコードは既に止まっている。
外はもう夕暮れ前だった。

しかし、嫌な夢を見たものだ。煙草を吸いながら、外の景色を眺めていると、カラスが三羽 「カア、カア」と鳴きながら家路を急いでいる。もう夏がすぐそこまで近づいている。 早いもので今年も半分が終わろうとしている。それよりも、気付いてみると、僕の人生も早いもので、 いつの間にか45年と半年が過ぎようとしているのだ。実際、死神の言う通りかも知れない。
45歳って、大概な年齢だ。今まで、どこかまだ若いつもりでいる自分に甘えていただけじゃないのか。 永遠に続く時間なんてないぞ。いつかは、高校の昼休みの時みたいに、5時間目の始業のベルが鳴り響くぞ。 今も時間は刻々と進み続けている。じゃあ、とりあえず僕は何をするべきなのか。
色々と考えはしてみたものの、なかなか思いつかないので、もう一回昼寝してから考える事にした。


*東日本大震災義援金に関して*
扇町para-diceさんからチャリティーイベント"ONE WORD FOR ONE WORLD"の
売上金 ¥ 59,000を預かりました。この金額に関しましては、後日責任を持って、
ファ ンダンゴ常設募金と共に「東北ライブハウス大作戦」に寄付いたします。
引き続き、宜しくお願いいたします!!

『NBC作戦本舗』
『南相馬の託児所「KID'S CLUB」』
『ONE WORD FOR ONE WORLD』
『東北ライブハウス大作戦』
(文:加藤鶴一)

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