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バンド募集

ウルトラ募集

SYOUGATSU

誰もが正月を楽しみにしているはずだ。
十三商店街の花屋では、しめ縄や門松や干し柿が売られている。
良い一年になりますように。』

※ファンダンゴでは、各日のチケットの電話予約・E-mail予約を
受け付けています。お気軽にお問合せ下さい


吠えろ!ファンダンゴ!!
#160 さて、正月は。



僕は今、憤りを感じている。この切ない感情をどこにぶつければいいのだろうか。 まるで恋に破れた乙女みたいに、僕の心は砕けてしまった。あんなに好きだったのに。 何よりも好きだったのに。この20年間というもの、君の事だけを考えて生きてきたのに。 僕に勇気と希望を与え続けてくれていた一筋の光を僕は失ってしまうというのか。 ああ理不尽だ。先日、嫁さんから悲しい言葉を突きつけられた。
「あんた、次の正月は実家に帰らんとくわな。」僕は自分の耳を疑った。
「ええっ、何て?聞こえへんかった。」
嫁さんは面倒くさそうに、その言葉をもう一度繰り返した。
「正月、実家に、帰れへんで。」
僕は頭に血が上るのを抑えながら、嫁さんを説得しようと試みた。
「仕事が忙しいのは分かるけど、正月ぐらいは実家に帰らな、お父さんもお母さんも寂しがるやろ。」
嫁さんは間髪入れずに返してきた。
「あんたが寂しいだけやろ。今回ぐらい我慢しい!私、忙しいねんから!」
何か一言だけでも言い返したかったが、今までの経験上、これ以上踏み込むのは
危険なので、何も言わずに布団を頭からかぶった。そして、泣いた。

僕がまだ子供の頃は、僕の家でも正月という行事があった。 元旦の朝、トントントンというまな板を叩く音で目を覚ます。
「あんた、お餅何個食べる?」
「3つ!」
食卓に座ると、すぐに餅入りのお雑煮が出てくる。 正月にしか食べる事の出来ない白みそ仕立てのお雑煮、 僕の大好物だった。僕の隣では、爺ちゃんが焼鯛をつつきながら、日本酒をチビチビやっている。 そこに弟が起きてきて、爺ちゃんの横に座り、雑煮そっちのけで爺ちゃんが独り占めしていた 焼鯛をつつきだす。爺ちゃんが怒りだす。
「お前は雑煮を食っとけ!」
弟はそんな爺ちゃんの 言葉に耳を貸す事もなく、焼鯛をつつき続ける。その隙に、僕は弟の雑煮をこそこそと頂くのだ。 隣で爺ちゃんがまた怒鳴りだした。
何が起こったのかと思えば、弟が焼鯛の目玉を2つとも 食べてしまった事に対して激怒しているのだった。怒り治まらぬ爺ちゃんは、弟にビンタを 食らわす。弟はビンタを食らって猛烈に泣き出す。すると、既にすっかり酔っぱらって しまっている親父が「うるさい!静かに食べろ!」とわめき散らす。
親父は子供の泣き声が 大嫌いだった。そんなどうしようもない光景を、台所の方から母親があきれ顔で覗き込んでいる。 どうしようもない光景だが、それが正月の風景なのだと僕は思っていた。元旦はまだましな方である。
2日目3日目になると、父方の親戚や母方の親戚が集まってきて、ドエライ騒ぎになるのである。 男どもは、朝から酒、酒、酒。乾杯の乱れ打ち。
色とりどりで奇麗に盛りつけられた おせち料理は時間が経つごとにその原形を崩していき、最後には影も形も なくなってしまうのだった。
女たちは、ひっきりなしに台所に立ち、軽いツマミ等を 作っては宴会に混ざり、酒の好きなものは男たちと渡り合う。そして、男も女も 疲れたら横になり、落ち着くとまた立ち上がる。子供は、カルタや凧揚げ、コマ回しに興じ、 真っ赤な顔をして怠けている大人を見ては飽きれている。
夜になると、最後まで残った 酒の戦士達による大喧嘩が始まり、ようやくその正月の宴が幕を閉じるのだった。 僕は非日常なその光景こそが正月という行事の醍醐味だと感じていた。 そこには、何とも言葉で表現が出来ないような温もりが存在していた。

そんな賑やかな正月も中学生になる頃には無くなってしまっていた。
大人は忙しくなり、子供はいつのまにか大人になり、そんな理由かどうかは分からないが、 唯一まとまった休みが取れる正月に親は家を空けるようになり、僕らは僕らで友達同士で 過ごす方が面白かった。それは僕が働きだしてからも続いていたが、今の嫁さんと 付き合いだして初めての正月に、正月実家に来ないかと誘われた。僕は友達との約束が あったので、どうしたものかと思っていたが、付き合いだして間もない頃の事なので、 断る事も出来ずにお邪魔してみる事にした。
20年程前の出来事である。 コタツ一杯に並べられたおせち料理。そして、お酒。見た目だけで目出たい。 僕がすっかり忘れ去ってしまっていた正月の風景がそこにあった。
「鶴ちゃん、お餅何個食べる?」
「3つでお願いします。」
嫁さんの家の雑煮はすまし汁だが、 これもまた格別だった。テレビでは正月番組、これを何となく見ながら、まったりした 感じで酒を口に含む、そして気が向けばおせちをつつく。会話もまた楽しい。 眠たくなったらコタツで居眠り。
目を覚まして、また酒を煽る。そして、おせちをつつく。 このままでは牛どころか、岩か何かになってしまうのではないかという恐怖心が芽生えた頃に、 みんなで初詣に出かける。いわゆる腹ごなしである。
初詣から帰って来ると、また酒をやる。 そして、食う。そして、眠たくなったら、横になる。幸せだ。まるで殿様じゃないか。 幸せがこんなところに存在したなんて、こんな大切な事を何故忘れてしまっていたんだ。 その正月、僕は他人の家であるにも関わらず、4日の朝まで滞在したのだった。
それから3回目の正月が過ぎた頃、嫁さんの実家の正月の魅力に取り憑かれて、 嫁さんと結婚した。あれから20年間、僕がまじめに働いてきたのも、 嫁さんの実家で正月を迎える為だけだったんだ。
そんな僕の唯一の楽しみを 簡単に奪ってしまうなんて、理不尽だ。

さて、2013年の正月。どうするものか。何とかして僕の楽しみを取り返したい。 寝る間を惜しんで考たところ、選択肢が3つあった。
一つは、勇気を出して、 嫁さんをもう一度説得する作戦。しかし、これはかなり危険だ。大晦日から5日まで 連続で朝早くからの仕事が決まっていて、既に意思が固まっている嫁さんに対し、 余計な提案をすると、予想を上回る攻撃が襲いかかるのは目に見えている。 僕の稼ぎの事や日頃の乱れた生活の事をネタに、死にもの狂い襲いかってくるに 違いない。挙げ句の果てには、コンビニでバイトしろ!と言われてしまう。 やはり、この作戦は中止だ。
二つ目は、同情を買う作戦。今日から大晦日まで、 元気のない様子を見せびらかすのだ。嫁さんは言うだろう。 「あんた、どないしたん?」僕は元気無く答える。 「いやあ、正月寂しいなあと思うて。」しかし、この作戦も微妙である。 同情してくれる可能性は20%とみた。残りの80%は完全無視、嫁さんならやりかねない。 嘘の演技をしている上に、2人っきりの狭い家での完全無視は精神的に持たない。 そして、まず同情を買うなんてのは、男らしくない。
三つ目、最後に残された作戦は、 一人で実家に帰る作戦だ。これが一番有効な作戦なのだが、お父さんお母さんは どう思うのだろうか。正月に突然嫁の旦那にやって来られて、三日三晩好き放題 されるのだ。嫁さんと一緒に帰った時でさえ、僕らが帰る頃にはかなり疲れている様子を されているのに、嫁さん抜きの僕一人だとかなりの神経を使う事になるに違いない。 お父さんもお母さんももうええ歳だ。これ以上、迷惑をかけれない。僕ももう大人だ。 そのくらいは分かっているつもりだ。
結局、選択肢なんて存在しなかったんじゃないか。 もう諦めた。
男らしく諦めようじゃないか。ああ、もういい、何も言うな。
正月は一人で過ごす。

このコラムを長年寄り添ってきて僕の気持ちを分かってくれていたはずの嫁さんに捧げます。 一年に一回ぐらい無理してもいいじゃないか。
たかが、電車で一時間じゃないか。 女には男のロマンが分からないのか。
実はこのコラムを通して、嫁さんに訴える事が 最良の作戦だったのです。
長々と付き合ってくれて、ありがとうございました。 皆さん、良いお年を。2013年も宜しくお願いします!!


(文:加藤鶴一)


*東日本大震災義援金に関して*
ファンダンゴ/村上率いる物資直送チームが、
皆様から預かったファンダンゴ常設募金箱
(11/25精算分55,100円)のお金を物資に代えて、
11/26,27に気仙沼、南三陸、石巻へ
向かいました。
以下詳細を報告させて頂きます。
募金をして頂いた方、物資を持って来て頂いた方、
色々と協力して頂いた方、
本当にありがとうございました。
今後とも、宜しくお願いいたします!!

【東北支援物資詳細11/26,27分】
《石巻・雄勝町水浜仮設所》
・ヒートテック×26着
・サラダ油2L×4本
・薄力粉1kg×10袋
・貼るカイロ60個入り×2箱
・貼らないカイロ10個入り×2箱
・上白糖1kg×2袋
・食塩2kg×1袋
・昆布つゆ1.8L×2本
・醤油1.8L×2本
計22,054円

《気仙沼・双葉保育園》
・両面テープ×20m×12本
・工作用紙×10枚
・ヒラゴム×10本
・クリスマスツリー用アクセサリー6個
・園児用のお菓子×8箱
計9,485円

《南三陸町志津川在宅避難ボランティア代表・永野洋子さん宅》
・BOXティッシュ5箱入り×12セット
・トイレットペーパー12ロール×8セット
・食器用洗剤×24本
・ラップ×30本
・カイロ30個入り×8箱
・食塩5kg×4袋
・薄力粉1kg×5袋
・味噌1kg×5袋
・しょうゆ1.8L×3本
・サラダ油1L×6本
・みりん1.8L×3本
・料理酒1.8L×3本
・上白糖1kg×5袋
・めんつゆ1.8L×6本
計27,900円

3カ所合計 59,439円


『NBC作戦本舗』
『南相馬の託児所「KID'S CLUB」』
『ONE WORD FOR ONE WORLD』
『東北ライブハウス大作戦』

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