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バンド募集

ウルトラ募集

bycle bycle
『18年前、近所にあったダイエーの新入学セールで
手に入れた安物の自転車。 まさか、ここまで長持ちするとは
思ってもみなかった。恐らく、僕が死 ぬまでの
付き合いになる事だろう。』

※ファンダンゴでは、各日のチケットの電話予約・E-mail予約を
受け付けています。お気軽にお問合せ下さい


吠えろ!ファンダンゴ!!
#169 自転車に乗って



何の予定もない日は、何故か朝早くに目が覚める。ただ目が覚めるだけではない。起きた途端なのに、 体中がエネルギーで満ち溢れているのだ。このエネルギーをどこに持っていけば良いのか。どこにぶつけたら良いのか。 くせの悪い事に何も予定のない日なので、これから予定を作らなければならないのだが、それも面倒臭いので、 こんな時は気分に任せて自転車を漕ぐことにしている。
自動車は運転出来ないし、電車やバスは 自由じゃない感じがするし、歩いたところで行動範囲が知れている。そうなってくると、 この僕のエナジーを受け入れてくれるのは自転車しか残ってないのである。本当に便利な乗り物だと思う。 大まかな交通ルールはあるものの、車のように厳しくはないし、よっぽどじゃない限り処罰される事がない。 トラックが走るような大きな道から田んぼのあぜ道まで、幅が
1メートルもあればどこでも走る事が出来る。 スピードも自由自在に調整できるし、駐輪するところにも困らない。そして、健康にもいい。 こんな素晴らしい乗り物を所有しているなんて、僕は何て幸せ者なんだろうか。自転車にも色々とあるが、 僕の愛車はママチャリである。18年前に近所のダイエーの新入学セールで手に入れた安物のママチャリだ。 今や世間には、マウンテンバイクやロードサイクルやクロスバイク等の偉そうな名前の 自転車が横行しているが、僕が乗っているのは、前にカゴが付いていて後ろに人も乗せる事が出来る、 ママチャリである。
18年間、どれだけの距離を時間をこのママチャリと過ごした事だろうか。
酔っぱらって、同じ場所で5回も転倒して、前カゴがつぶれてしまった事もあった。 全力で走っている時にタイヤがバーストして転倒した事もあった。
他にも色んな出来事が 僕らを襲ってきた。でも、その度毎に修理をして、今でも
元気な姿で一緒に走ってくれる。 18年間も一緒に居れば、もう夫婦同然である。お前がママチャリなら、僕はパパだ。

いつのまにか、トンボを見かけるようになった。秋がやって来たのだ。日中の暑さは まだ残ってはいるものの、どこか風が爽やかに感じる。僕は何の予定も決める事なく、 愛車を走らせている。どこに行く宛もない。ただ好き勝手に走るのだ。秋の空は高く、 雲はゆっくりと堂々と動いている。これぞ、サイクリング日和だ。
行く宛はないが、 知らない町を知りたい。それが、目的と言えば目的になるのかもしれない。家を出てから、 2時間程走った頃、ようやく僕は知らない町に迷い込んだ。川沿いの古い建物が多く残っている一画で、 路地は細く曲がりくねっており、完全に僕の好きな町並みだった。興奮した僕は路地の隅から隅まで 走り回り、
狭い路地に敷き詰められた石畳や使われなくなった井戸や歴史を感じさせる小さなお寺や 立派な土蔵など、気に入った場面を写真に納めた。これだけでも大満足なのだが、 何の予定もない日の僕のエナジーはまだまだ満ち溢れている。
次の町に移動である。 その前にお腹が空いたので、気の利いた飯屋を探しながら、ブラブラ自転車を走らせてみた。 ただの昼食かも知れないが、僕は手を抜かない。今の気分で真剣に店を選ぶのだ。 ついさっき見てきた町並みの影響だと思うのだが、僕の気分は完全に、どこの町にも一つや 二つは残っている昭和の匂いのする
飯屋の気分になっていた。あの道、この道、僕は探し求めている 飯屋がありそうな路地を次から次へと攻めてみた。しかし、あるのは牛丼のチェーン店やラーメン屋、 オシャレな洋食屋ばかりで、なかなかイメージ通りの飯屋が見つからない。
もう2時である。 家を出てから5時間、そろそろ足がガクガクしてきた。しかし、何の予定のない日の僕は諦めない。 ちょっぴり強い秋の日差しを頭に感じながら、ゆっくりペダルを回していると、 ようやく一本向こうの路地に食堂という看板を
見つけた。その名も昭和食堂。 僕が思い描いていた飯屋そのものだった。

名前の通り、昭和の時代に取り残されたかのような店の前に自転車を止めて、ボロボロの暖簾をくぐて、 テーブルに座るやいなや、熊の柄の入ったエプロン姿のおばちゃんが、僕の顔を覗き込むように言った。
「いらっしゃ〜い。あら、兄ちゃん、久しぶりやなあ。」
「はあ。」
コップにお茶を注ぎながら、更におばちゃんは2発目のジャブを打ってきた。
「どっか他所の店にええ女でもおるんか〜。最近全然来てくれへんやんかいさ〜。」
「はあ。」
完全に誰かと間違っている。
普通はこのタイミングで「僕、この店初めてなんです。」と言わなければならなかったのだろうが、 おばちゃんの勢いの強さに圧倒されて、僕は見事にタイミングを逃してしまったのだった。 その隙に、3発目のジャブがきた。
「こないだ、4丁目で火事あったやろ。兄ちゃん、見たか?あっと言う間に、燃えてしもうたなあ。」
「火だけは気を付けなアカンなあ。」僕はつい素直に返事してしまっていた。
「今日は何する?サンマ、ええのん入ってるで。」
「ほんなら、サンマ定食ちょうだい。」
「兄ちゃん、久しぶりやから、冷や奴サービスしとくわな。」
「ありがとう。」
僕がサンマ定食を食べている間も、おばちゃんはわざわざ僕の向いに座って、口から唾を飛ばしながら、 必死に喋り続けている。どこどこの誰々が夜逃げした、米屋のおっさんの浮気がバレた、 関西スーパーが大安売りだとか、マシンガンのように放たれるおばちゃんのネタに対して、 必死に僕は答えているのだが、おばちゃんは僕の答えなど全く聞いてはいない。 僕はサンマ定食を食べ終わると、タバコも吸わずに席を立ち、 「ごちそうさま。急いでるから行きますわ。」と言った。
おばちゃんは「寂しいわあ。今度はゆっくり来てや。はい、ガムあげる。」と言いながら、 何故かノド飴をくれた。
昭和食堂を出たところで、おばちゃんに近所にある銭湯の場所を 聞きに戻ろうかと思ったが、今あそこに戻ると二度と出て来れないような気がしたのでやめた。

これだけのネタを拾っても、まだ家には帰らない。予定のない日の僕にはエナジーが 満ち溢れているのだ。今まで見た事のなかった風景を、まだまだ探し続けるのだ。 どれだけ走ったのだろうか。日が傾いてきた。時計の針は4時を過ぎている。 ここから家までどのくらいの時間がかかるのだろうか。暗くなってから走るのは嫌いだから、 そろそろ帰り方を考えなければならない。僕は来た道を戻らない。
例え遠回りになったとしても、 必ず別のルートを走るのだ。僕はヤミクモに走り続ける。そして走りながら、 今日の僕のエナジーの最後のはけ口を探している。
それは、銭湯である。陽が暮れかかった時、 僕が最後に辿り着いたのは、古い町並みの外れにヒョッコリと立っている昔ながらの小さな銭湯だった。 番台を抜けて、脱衣所に入った瞬間に、3人組の子供に「チンゲおっさんや逃げろ」と言われたが、 そんな事など微動だにせず、僕は浴槽に向かった。大きな浴槽にゆっくり浸かりながら、 今日の出来事を振り返ってみる。目を瞑って、振り返ってみる。
しかし、振り返ったところで、 答はいつも同じなのである。
ええ歳越えた中年が8時間も9時間もアホみたいな顔して ママチャリに乗って、
僕はいったい何をしているのだろうか。


(文:加藤鶴一)


*東日本大震災義援金に関して*
8/24と9/17の2回に分けて、
ファンダンゴ/村上率いる物資直送チームが
被災地に伺って来ました。
以下がその詳細となりますので、報告させて頂きます。
引き続き、宜しくお願いいたします!!

<募金額合計(前回繰り越し分&
ファンダンゴ募金箱9/16集計分)>
¥ 125,966 【石巻市雄勝町・水浜仮設】8/24
和風めんつゆ1000ml×28本
素麺500g×28袋
除菌ウェットティッシュ&詰め替え用付き×30セット
キャノーラ油1000ml×28本

計 ¥ 30,636

【気仙沼・双葉保育園】9/17
プランター×17個
シャボン玉×14個
四つ切り画用紙(10枚入り)×20袋
培養土25kg×5袋
赤玉土14kg×3袋
マグアンプ(粒形肥料)1.3kg×3袋
充電式インパクトドリル
ラミネートフィルム(A4サイズ100枚入り)×3箱

計 ¥ 32,824

【大船渡中学校】9/17
軟式テニス用試合球×5ダース

計 ¥ 28,350

<物資購入費用合計*>
¥ 91,810

<残金*>
¥ 34,156
*この残金に関しましては、
今回同様で次回の支援物資購入に
使わせて頂きます。



『NBC作戦本舗』
『南相馬の託児所「KID'S CLUB」』
『ONE WORD FOR ONE WORLD』
『東北ライブハウス大作戦』
『夢ママ(岩手県大船渡長沢仮設代表)』

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