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バンド募集

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『新十三大橋の中津側から十三まで800メートル。
僕は今年の夏、炎天下の日も、台風の日も、
大雨の日も、毎日この橋の上を歩いて十三まで来た。
遥か向こうに見える街並が十三である。』

※ファンダンゴでは、各日のチケットの電話予約・E-mail予約を
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吠えろ!ファンダンゴ!!
#180 さらば、夏の日よ



大阪はまだまだ暑い日が続いているけれども、暦の上ではもう9月になろうとしている。 まだ暑い、暑いと言っているうちは、夏なんて早く過ぎ去ってしまえばいいと思っているのだが、 ちょっと涼しくなった瞬間に僕なんかは夏が終わる事を初めて知って、何だかおセンチな 気分になってしまうのだ。物心ついたときから何度も経験しているはずのこんな些細な事なのに、 毎年同じ感情に陥ってしまうのは何故なのだろうか。それは、夏を楽しみすぎたから、 このままずっと夏だったらいいのにという思いからなのか。夏を楽しむ事が出来なかったから、 それに対する後悔の念なのか。そんな単純な事より、人間本来が繰り返されてきた歴史の中で いつのまにか培った感情なのかもしれない。どっちにしても、夏の終わりは寂しい気持ちに なってしまう。ちょっと前までは、日が暮れるのが19:30頃だったような気がしたが、 昨日なんて18:30には暗くなってたもんなあ。昨晩はその衝撃的な事実を知って しまったばかりに、とんでもなく寂しい気持ちになって、飲みたくもないお酒を 煽ってしまったのだった。

一人で酒を飲むとロクな事がないので、僕は全くと言い切れるぐらいに一人では飲まないのだが、 夏の終わりが僕を狂わせてしまった。僕は勇気を出して、何年か前に友達に頂いた焼酎の一升瓶の 栓を開けた。マグカップに焼酎をドバドバと入れて、水で軽く割る。氷は入れない。
一杯目は、家で一人で飲んでしまっていいのだろうかという不安と戦いながら、チビチビと飲む。 今年の夏を振り返りながら、飲んでいるのだが、なかなか思い出という思い出が浮かんでこない。 いや、誰でも絶対に一つぐらいは楽しかった夏の思い出が出てくるはずだ。 こんな中途半端な飲み方をしてるから、頭が回ってないだけだと思い、僕は2杯目の焼酎を 濃いめに作って、ゴクゴクと飲み干した。ここからは怖いもんなしである。 3杯目を飲み干し、4杯目を作ったところまでは覚えているが、それから先はあまり覚えていない。 時間は限りなくあるし、家飲みなのでお金も必要ないし、帰り道を心配する必要もないので、 何杯飲んでも関係ないのである。部屋の窓からは夏の終わりを感じさせる涼しい風が入ってきて、 僕の火照りを冷ましてくれている。
気分も相当良くなってきた頃、色んな夏の思いでが蘇ってきた。 しかし、その思い出は昔のものばかりで、今年のものはほとんど出てこない。 出てくるものと言えば、一つの光景だけで、JR福島駅から十三ファンダンゴまでの道のりを、 噴き出す汗を必死に拭いながら、黙々と歩き続けている自分の姿だけである。
ある理由から、現在僕はJR福島駅から歩いてファンダンゴに通っているのである。 太陽がサンサンに照りつける暑い日も、横殴りの雨が体を叩きつける日も、強風が吹き荒れる日も、 僕はJR福島駅から淀川を渡って十三まで来ているのである。既に酩酊状態に突入している僕は、 そんな思い出しか作れていない自分に嫌気が差したのと同時に毎日必死で歩いている自分が アホらしく感じてきた。今、ここに車があったらなあ。須磨にでも二色の浜にでも行って、 夜の海で泳げたり出来るのになあ。そんな幻想を抱いていたら、気を失いかけた僕の頭が グルグル回りだして、同時に色んな夏の思い出がグルグルと回り始めた。
この状態になったら、もう僕はダメ人間である。だから一人で飲みたくないのだ。

もう陽が傾きかけていたが、僕らはそんな事を気にするでもなくバトミントンで遊んでいた。 付き合って間もない僕らには時間なんてどうでもよかったのだ。
あれは1987年の夏の事だった。 ちょうど僕が20歳の夏で、彼女は19歳だった。海辺では今か今かとカップル達が夕陽が 沈むのを待っていた。僕はそんな事よりも、可愛い彼女が楽しそうに笑いながらバトミントンの ラケットを振っているのが嬉しくて嬉しくて、それ以外の事は全く目に入っていなかった。 むしろ、このまま死ぬまでバトミントンをしていたいとまで思っていた。辺りがゆっくりと オレンジ色に染まってきて、彼女もオレンジ色に染まった頃に彼女が言った。
「夕陽、見いへん?」僕らは砂浜に腰掛けて、水平線の向こうにゆっくりと沈んでいく 大きな夕陽を見ていた。徐々にその色を変えながら落ちていく夕陽の綺麗さに圧倒されて、 僕は彼女に投げかけなければならないはずの言葉を見失ってしまっていた。 陽が落ちて、月が昇っても、僕ら二人は静かに凪いでいる海を見ていた。 夏の終わりの生ぬるい風に包まれながら、僕らはとりとめのない話を繰り返した。 ただそれだけで楽しかった。誰もいない夜の海辺で、僕らは水平線に浮かんでいる舟の数を数えた。 星を探した。雲を追いかけた。砂浜を走った。そして、月明かりだけを頼りに、二人夜の海で泳いだ。 どこで何が起ころうとも僕には関係なかった。彼女と一緒にいれる事だけが全てだった。 僕はこのまま楽しい時間が永遠に続くものだと信じていた。しかし時間とは残酷なもので、 いつも僕と彼女を引き裂くのだった。気がつくと、東の空が明るくなっていた。
「もう私帰らなアカンわ。」
「ええ〜、帰らなアカンのん?もうちょっとだけ・・・」
そんな僕のワガママが通じる事もなく、楽しい時間はいつも終わってしまうのだった。 帰り際、また来年の夏も必ずこの海に来る事を約束して、僕らは別れた。
僕はまさか朝が来るとは 思ってもいなかった。夏が本当に終わってしまうとは思ってもいなかった。 この恋が終わるとは微塵も思っていなかった。思いさえあれば、全ては永遠に続くものだと思っていた。 しかし、僕らの関係は次の夏を迎える事もなく、あっけなく終わってしまったのだった。
本当に些細な思い出だが、毎年この時期が来ると、必ず思い出してしまう僕の青春の1コマである。

JR福島駅から歩いて10分ほどで新十三大橋のたもとに着く。
新十三大橋とはいわゆる 国道176号線の十三バイパスの事である。
僕は今、新十三大橋へと続く階段を上りきったところで、 淀川の遥か向こうにボンヤリと浮かんで見える十三の街並を見ている。 海からの強い風に煽られながら、
橋の上に立っている。真上には、真っ白なウミネコが 風の力をうまく利用して、ニャーニャーと泣きながら気持ち良さそうに浮かんでいる。 風は湿っているようで、どこか渇いている。風は既に夏のものではなく、 秋のものに代わってしまっているような気がした。僕はTシャツを脱いで、 夏の終わりの風を感じながら、
十三への道を急ぐ事にした。
(文:加藤鶴一)


*東日本大震災義援金に関して*
9/23(火祝)難波Hatchにて開催の
「東北復興支援イベント
"PROUD GROOVE OSAKA2014"」 が近づいてきました。
出演者、イベント内容とも自信を持ってお勧め致します!
チケットはお早めに購入頂けたら嬉しいです!
詳細に関しては、スケジュールの
前売発売最新情報を参照下さい。
尚、募金に関しましては、従来通り
バーカウンターに設置の募金箱にて募っております。
引き続きのご支援をどうか宜しくお願いいたします!!

*十三駅前ションベン横丁復興支援に関して*
3/7の大火災から半年を迎えようとしていますが、
ガレキの撤去は進んでいますが、まだまだ費用と
時間がかかりそうです。 十三駅前ションベン横丁の復活の為には、
まだまだ皆さんの署名と募金が必要とされています。
どうか御協力を宜しくお願いいたします!!


『十三トミータウン(ションベン横丁)復興の進捗状況』

『ションベン横丁復活支援Tシャツに関して』






『NBC作戦本舗』
『南相馬の託児所「KID'S CLUB」』
『ONE WORD FOR ONE WORLD』
『東北ライブハウス大作戦』
『夢ママ(岩手県大船渡長沢仮設代表)』

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