大阪のライブバー ファンダンゴ 音楽 ロック ギターのロゴ fandango pick-up live link english language link
cap gif. file link to Fandango schedule page cap gif. file link to Fandango information page cap gif. file link to Fandango links page link to fandnago GOODS page cap gif. file
cap gif. file link to Fandango pcik-up live page cap gif. file link to Fandango index page cap gif. file link to Fandango live report archives cap gif. file

バンド募集

ウルトラ募集

tommytown

『先日、親戚の叔父さんの葬式で、子供の頃仲の良かった
従兄弟が20年ぶりに集まりました。葬式という場ではあったが、
やっぱり久しぶりに会うと昔話で盛り上がるもので、
湿っぽい感じは全くなかった。
写真は、小学5年生の時、政ちゃんの田舎である
徳島に従兄弟3人で遊びに行った時のものである。
向かって左から、直ちゃん、政ちゃん、僕。』

※ファンダンゴでは、各日のチケットの電話予約・E-mail予約を
受け付けています。お気軽にお問合せ下さい


吠えろ!ファンダンゴ!!
#186 お葬式



「あんた、直ちゃんのおっちゃん死んだで。お通夜かお葬式、来れるか?」
2週間前の朝、NHKの連ドラ「マッサン」が始まるか始まらないかの忙しい時に、 母親から電話があった。僕はお通夜には行けないが、葬式には絶対に行くと答えて電話を切った。 「マッサン」を見終わってから、コタツで寝そべって、ボンヤリと亡くなってしまった 直ちゃんのおっちゃんの事を思い出していると、また電話が鳴った。
「あんた、ちゃんと喪服着て来なアカンで。ほんでネクタイは黒やで。持ってるか? ほんで、ちゃんとヒゲ剃って来いや。分かってるか?」
親にとってはいつまでも子供は子供のままとはよく聞く言葉だが、 その言葉の本当の意味を目の当たりにカマしてくれた母親の親切な電話に、 僕は「わかった。」とだけ答えて電話を切った。お葬式の当日、僕が葬儀場に到着すると、 それを見つけた母親が足早に近寄ってきてはパッと僕の身なりを見て、ゆっくりと頷きながら言った。
「あんた、その服、ちょっと袖短いんちゃうか。」
「もう勘弁してえや。今はこんなんが流行ってるねんって。」
そんなまさかの会話をしている70オーバーのおばあさんと50手前のおっさんを尻目に、 式場にポツポツと人が集まりだした。
僕は煙草を吸いたくなったので、母親と別れて外に出る事にした。

式場の入り口横の喫煙所で煙草を吹かしていたら、「鶴ちゃん!」と声を掛けられた。 振り返ると、政ちゃんと健ちゃんと恵子ちゃんの3人が兄弟揃って式場に向かって歩いて来ていた。 僕の親父は男一人女二人の三人兄弟の長男で、この3人は親父の上の方の妹の子供達で、 直ちゃんのおっちゃんというのは僕の親父の下の方の妹の旦那にあたる。 記憶が正しければ、政ちゃんと健ちゃんに会うのは、恵子ちゃんの結婚式以来になるから、 20年ぶりぐらいになるのだろうか。
恵子ちゃんとは、それも15年以上も前になってしまうけど、 偶然道端で出会った事があった。僕が友達と住之江の安立商店街を昼間っからベロベロに なって歩いてた時、あまりにも情けない姿で歩いている僕を見るに見かねた恵子ちゃんが 声を掛けてくれたのだった。
「鶴ちゃん、こんなとこで昼間っから酔っぱらって、 何考えてんの!
しっかりしいや!」
その甲高い怒鳴り声の主が恵子ちゃんだと気付いた瞬間、 僕はドキッとしたと同時に酔いがサーと醒めたのを感じながらも、更にオーバーに 酔っぱらいの振りをして、適当な受け答えだけして逃げるようにその場を去った後味の悪い 思い出がある。久しぶりに会った僕らが再会の挨拶を交わしていると、 直ちゃんと正ちゃんの兄弟と僕の弟が式場から出てきた。直ちゃんは僕らを見つけると、 笑顔で手を振りながら近寄って来て、「今日はわざわざ来てくれて、ありがとう。」と、 ちょっと照れながら挨拶をした。それからしばらく、久しぶりに再会した従兄弟7人で、 歳をとっただの、太っただの痩せただの、ワイワイ話している時、 話の流れを切るようにして直ちゃんが、「始まる前に、おとはんの顔見たってえや。」と言った。 直ちゃんと正ちゃんはお父さんの事を昔からオトハンと言うのだった。 僕らは、直ちゃんに促されるまま式場に入って、中央に置かれている棺の中を恐る恐る覗いた。 おっちゃんの顔はガリガリに痩せていて、もう僕の知っているおっちゃんの顔ではなく、 まるで別人の様だった。政ちゃんがそれを見てポツリと呟いた。
「おっちゃん、大きかったのになあ。こんなに小さくなってしもて。」

葬式が終わって、おっちゃんとの最後の別れの時が来た。棺の中はおっちゃんの 思い出の品とたくさんの花で埋め尽くされた。棺に蓋がされるその前に、 僕はおっちゃんの頬を撫でた。直ちゃんはおっちゃんのオデコをパチパチ叩きながら、
「おとはん、ほんならな。お疲れさん。」と別れの挨拶をした。
僕と母親は弟の車で 火葬場に向かった。のんびりと流れている大和川を見下ろしながら、 堤防道路を走っている時、「親子3人で車乗るのんて久しぶりやなあ。」と、弟がポツリと言った。
「そうやなあ。お父さんも来れとったら、家族全員揃ったのになあ。」
母親はちょっと 寂しそうに答えた。僕の親父は今回調子が悪くて出席出来なかったのだ。 火葬場に到着すると、棺は既に霊柩車から降ろされて、火葬炉の前に置かれていた。 最後の焼香が済んで、火葬場の係の人がポンッと簡単にスイッチを押すと、 おっちゃんの棺は自動で火葬炉の中にスルスルッと入って行った。 人間を燃やす非常に重大な行為なのに、どこか事務的で簡単で地味である。
僕は昔から、この殺風景な場所でのこの瞬間、いつも不思議な気持ちになるのだった。 上手く説明出来ないが、はかなさとむなしさが入り交じって何かポッカリ穴が空いたような気持ちだ。 僕らはおっちゃんが骨だけになってしまう間、火葬場の近所にある料亭で食事をした。 お酒も入った事もあって、次から次へとおっちゃんの思い出話が飛び出した。
「あの人、酔うたらムチャクチャやったなあ。覚えてる?昔正月に集まった時、 真夜中に鶴ちゃんのおっちゃんと大喧嘩になって、金剛山のてっぺんで決着つける言うて、 タクシー呼んで二人で金剛山行って、血だらけになって帰って来た事あったやろ。」
「おっちゃん、負けん気強かったからなあ。」
「俺ら子供やったのに、相撲で勝負や言うてきて、手加減してくれるもんやと 思っとったら、常に本気で、俺に勝つまでかかって来いって、 ほんまに怖い目で睨みつけられながら言われたん覚えてるもん。」
「俺もあのおっちゃんの目は忘れられへんわ。」
「そういえば昔に飼ってた犬の顔にマジックで落書きしまくって、 最後は手や腕を思いっきり噛まれて、真夜中やったのにそのまま 救急病院行った事あったなあ。」
「あんなにおとなしい犬が牙むくって大概やで。」
思い出話は尽きる事がなかったが、そろそろ骨あげの時間だと言われて、僕らは席を立った。

火葬場に戻って、おっちゃんが入った火葬炉の前にみんなが集まると、係の人がさっきと 同じ様にスイッチを押した。すると、骨だけになったおっちゃんがスーと出て来たのだった。 係の人が色々と骨の説明をしてくれているのだが、ボソボソと説明をしながらも、 骨を拾う為のお箸で骨を摘んでは離したりしていて、明らかに何かを探しているようだった。
「おかしいなあ。」
「どないしましたん?」
「いやあ、喉仏が見つかりませんねん。」
その係の人の言葉を聞いた瞬間、みんなが一斉に箸を持って、おっちゃんの喉仏を探し始めた。
「これちゃうか?」
「それはちゃいます。」
「あった!これやろ?」
「それもちゃいます。」
結局、何でこんなとこにという場所で目出たく喉仏は見つかった。 みんなはこれから葬儀場に戻って、初七日法要があるのだが、僕は仕事があったので、 ここで別れる事になった。別れ際に従兄弟7人集まって、軽く喋ってから別れた。
「せっかく久しぶりに会えたのになあ。もうちょっとゆっくり喋りたかったなあ。」
「みんなバラバラになってもうたから、またしばらくは会われへんなあ。」
「誰かの葬式の時しか会われへんって、寂しいなあ。」
「またいつか機会作って会おうや。会おうと思ったらいつでも会えるって。ほんなら元気で!」
僕は後ろ髪を引かれる思いを断ち切って、そのままみんなに背を向けて、地下鉄の駅へと急いだ。

直ちゃんのおっちゃんの葬式からちょうど一週間目の朝、「マッサン」が終わった頃に、 また母親から電話があった。「あんた、こないだはお疲れさんやったなあ。 ビックリしたらアカンで。今度は政ちゃんのおばちゃんが亡くなったで。 お通夜かお葬式、来れるか?」 僕は葬式には絶対行くとだけ答えて、電話を切った。
(文:加藤鶴一)


*東日本大震災義援金に関して*
3/29(日)に東北復興支援イベント
「PROUD GROOVE OSAKA ~東北復興音楽祭 2015 春~」の
開催が決定しました。
出演:ギャーギャーズ/ズクナシ/GASOLINE
/Theサード/岩崎愛
時間:17:30 open/18:00 start
料金:adv. ¥ 2000/door. ¥ 2500
(入場料内、¥ 300が東北復興支援の義援金になります。)
※入場料に含まれる義援金に関しては、現金を必要な物資に替えて
直接被災地に 届けます。尚、その詳細は後日
ファンダンゴHPにてお知らせ致しま す。

楽しいイベントになる事間違いなしなので、
是非ともお友達お誘い合わせの上で 遊びに来て下さい!

尚、バーカウンターに設置の募金箱に関しては、
従来通り「東日本大震災復興支援」に充てさせて頂いてます。
引き続きの御協力を宜しくお願いいたします!

*十三駅前ションベン横丁復興支援に関して*
火災現場である中筋の線路側は更地のままですが、
176号線側はほとんど の店舗が復活しております。
先日もちょこっと飲みに行きましたが、
ちょっと づつ盛り上がってきている感じがします。
現在の細かい状況に関しては、以下 のリンクにて確認下さい。
ファンダンゴでは、引き続き復興支援Tシャツの販売 と並行して、
募金と署名も集めておりますので、
引き続きの御協力を宜しくお願いいたします!!





『十三トミータウン(ションベン横丁)復興の進捗状況』

『ションベン横丁復活支援Tシャツに関して』






『NBC作戦本舗』
『南相馬の託児所「KID'S CLUB」』
『ONE WORD FOR ONE WORLD』
『東北ライブハウス大作戦』
『夢ママ(岩手県大船渡長沢仮設代表)』

2/1 live report 2/3 live report 2/6 live report 2/9 live report

スケジュール インフォ pick-up リンクス E-mail

Return to Top of page↑

Copyright(C) 1999-2050 Live-Bar Fandango. All rights reserved.
1-17-27 Juso-Honmachi
Yodogawa-ku
Osaka, Japan
call: 06-6308-1621
fax: 06-6301-2511
email: fandango@fandango-go.com