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バンド募集

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『今年の夏もムチャクチャ遊びたいなあ。
先日、サフレ(サウナフレンド)と三ノ宮にある 神戸サウナに行って来ました。
写真は、昔毎週のように通っていた
元町の丸玉食堂とたまたま出会った南京町の牛です。』

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受け付けています。お気軽にお問合せ下さい


吠えろ!ファンダンゴ!!
#190 サマータイムブルース



まだ6月の中盤過ぎだというのに、昨日が30度で今日はもう既に32度まで気温が上っている。 そして、明日も30度を越すだろうと、天気予報は言っている。僕にとっての6月はどこか ウジウジしていて、何かハッキリしてなくて中途半端なイメージがあったが、 今年の6月はいつもの6月とは違って、どこかピシッとして男らしい感じがする。 それは、この連日連夜の完全な真夏のような気候が、僕にそう感じさせているのだと思う。 6月でこんなに暑かったら、7月や8月はどうなるのだろうか。想像しただけで、 息が苦しくなってくる。実際、昨日も今日も家を出る直前にしっかりシャワーを浴びたのに、 駅まで歩いた10分ちょっとの間に体中から汗が流れ出し、TシャツもGパンも手ぬぐいも ビショビショになってしまった。果たして、家を出る前にシャワーを浴びた意味が あったのか?そんな自問自答を繰り返しながら、僕は駅までの道のりをヨタヨタと 歩いて来たのだ。まるでサウナみたいだと思いながら、必死に歩いて来たのだ。 まるであの夏の日のようだと思いながら、歯を食いしばって歩いて来たのだ。

あれは、ギラギラと陽が照りつける7月の昼下がりの出来事だった。
「俺、ジョンの散歩行ってくるわ。」僕はジョンに散歩に行く事を告げて、 玄関の扉を開けようとした。その時、背後から彼女が僕を呼び止めた。
「ちょっと待って!話あるねん。」
ここのところしばらく、彼女の僕に対する態度がおかしかったので、その時僕は悪い予感がした。
「何や?」僕はぶっきらぼうな口調で答えて、玄関のドアノブからゆっくり手を放した。 そして彼女の方を振り返ると、彼女は泣きそうな顔をして、こっちを見ているだけだった。 それを見て、僕はもう一度強い口調で「話って、何や?」と聞いた。 部屋の空気が一気に張り詰めた。そんな一瞬即発な緊迫した状況の中で、 散歩という言葉を聞いただけで最高潮に興奮してしまうジョンは、 自分の首輪をくわえながら、僕のふくらはぎにまとわりついて、甘えた声を出し続けている。
「ジョン、分かったから、もうちょっと待っといて。」
そう僕がジョンに言ったと同時ぐらいに、彼女の口が開いた。
「別れたいねん。ごめん。」彼女の薄くてピンク色の小さな唇が小刻みに震えていた。 僕は彼女の言葉がハッキリ聞こえていたが、信じられない言葉だったので、もう一度聞き返した。 「えっ、聞こえへんかった。何て?」彼女が次はハッキリと言った。 「別れて欲しいねん。」もしかしたらという思いもあったが、 まさかという思いの方が強かった僕は、あまりのショックで頭の中が整理出来なくて、 彼女に返す言葉が見つからなかったから、とりあえず何も言わずに、 散歩をねだり続けているジョンを連れて、重苦しい空気で充満した部屋を飛び出した。

ついさっきの出来事がまるで嘘だったかのように、部屋の外の世界はビックリするぐらい 能天気に動いていた。まるで僕だけが世界から取り残されたような気分だった。 そんな僕の気持ちを察する事なく、ジョンは嬉しそうな顔をして、先へ先へと 僕を引っ張って行く。マンションの下にある喫茶店の看板の足に、 パチンコ屋の前の植え込みに、小学校へと続く坂道の桜並木に、 ジョンはいつものようにマーキングを繰り返している。僕らは雲一つない炎天下の中、 いつもの散歩コースを歩いた。誰もいない小学校の校庭、稲が見事に育っている 青々とした田んぼ、子供達の溜まり場になっている駄菓子屋、それらの風景は いつもと変わらないのだろうが、何かがいつもと違うように感じた。
さあ、どうしようかと、彼女との事を考えているうちに、いつの間にか彼女の マンションの下まで来ていた。このまま帰ると、全てが終わってしまうかも知れない、 僕の存在が消されてしまうかも知れない。ジョンは帰りたがっていたが、 僕は現実に直面するのが怖くて、再びジョンを連れて、夏の陽がギラギラと 照りつけるこの小さな町を歩き出した。彼女が好きだった喫茶店、毎日のように 二人で買い物に来たスーパー、洗濯機が故障した時にお世話になった電気屋、 仕事帰りに待ち合わせした駅前のベンチ、バトミントンの腕比べをした公園。 町を歩けば歩く程、彼女との思い出が蘇ってきた。何だか情けない気持ちに なりながらも、僕はまだ帰りたくなかったので、汗だくになりながら闇雲に歩き続けた。

かれこれ1時間程歩いた頃、ジョンが急に歩かなくなった。そりゃそうだ。 ジョンは毛むくじゃらのシーズー犬である。この炎天下にこれだけ歩けば、 苦しいに決まっている。僕はすぐにジョンを近所の公園に連れて行って、 トイレの手洗い場の水道でジョンに水を浴びさせた。 ジョンは気持ち良さそうに、ブルブルッと勢いよく身体を震わせて、 水をはじき飛ばしている。その気持ち良さそうなジョンの姿を見て、 僕も豪快に水を浴びた。ちょっと気持ちが楽になったような気がした。 僕とジョンはその公園の木陰で夕方まで過ごした。その間に、僕は腹を括った。 女に別れを切り出されて、別れないでくれと哀願する男なんて、本気でカッコ悪い。 昔ドラマでそんな場面を見た時に、こんな最低な男にだけはなりたくないと 痛烈に思った事も思い出した。得てして、僕が別れたくないと言って、 彼女とよりを戻したところで、嫌々付き合われても、カッコ悪い。 そんな事を考えているうちに、あれこれ考えても仕方ないと思って、 帰る事にした。僕は公園からの帰り道を、ジョンとゆっくり歩いていた。 その時、彼女が何故僕と別れたくなったのか、その理由を聞いてない事に気付いたのだった。 もしかして、その理由がソフトな理由なら、別れずにいられるかも知れない。 さっき、公園で完全に別れる腹を括ったはずなのに、急に心が揺らいできた。 とりあえず、彼女の言い分を聞かなければ、話にならない。 ようやく、マンションに到着した僕は、玄関の前で深呼吸してから部屋の中に入った。

「おかえり。」彼女は泣き腫らした顔で言った。
僕はそれには答えずに早速聞いてみた。
「何で別れたいねん?」彼女はその腫れぼったい目を大きく開いて言った。
「実は好きな人が出来てん。ごめん。」その瞬間、僕は取り乱しそうになったが、 それも男としてカッコ悪いので、平常心を保っているふりをしていた。 でも頭は既に真っ白だったのだろう。それから彼女と何を話したのか、ほとんど何も覚えていない。 ただ、僕らが別れる事になったのと、ジョンが僕に晩ご飯のおねだりをしている光景だけ覚えている。 僕はジョンに晩ご飯も与えずに外に飛び出して、酒屋であらゆる種類のアルコールを買って、 さっきまでジョンと過ごしていた公園でアルコールを流し込んだ。 飲めば飲む程、アルコールは涙になって流れ出て、最後には涙が止まらなくなってしまった。 いつの間にか僕は、涙を流しながら、叫んでいた。
「お〜い、一緒に白浜に行く約束はどうなって〜ん!」
「お〜い、好きな人って誰やね〜ん!」
「ジョ〜ン、ジョ〜ン、俺を助けてくれ〜!」
「アホ〜、死ね〜!こんなに好きやのに〜!」
その時の僕は昔ドラマで見たあのカッコ悪い男よりもカッコ悪かったに違いない。
泥酔してしまった僕は、そのまま公園で酔いつぶれて眠ってしまったようで、 翌朝ギラギラと照りつける7月の太陽の眩しさで目を覚ました。
体中から涙の匂いがしていた。
(文:加藤鶴一)


※常設している東日本大震災復興募金箱寄付金に関して※
FANDANGOでは引き続きバーカウンターにて、
東日本大震災復興支援募金箱を設置してますので、
無理の無い範囲でご協力の程、宜しくお願い致します!!

*十三駅前ションベン横丁復興支援に関して*
復興支援Tシャツ売り上げ( ¥ 35,000)と
復興支援募金( ¥ 26,257)の合計( ¥ 61,257)を、
十三トミータウン復興対策委員会様に募金させて頂きました。
たくさんの御協力をありがとうございました。

ションベン横丁復興支援募金と署名が6月末で打ち切りになりましたので、
FANDANGO受付の募金箱は7月1日より、
東日本大震災復興支援募金箱に戻させて頂きます。
尚、復興支援Tシャツに関しましては、
現在の在庫のみの販売となりますので、
ご希望の方はお早めにご購入頂けたらと思います。
復興支援Tシャツと復興状況に関しては、以下のリンクにて確認下さい。
引き続きの御協力を宜しくお願いいたします!!



『十三駅前ションベン横丁復興支援Tシャツ販売 中!!』






『NBC作戦本舗』
『南相馬の託児所「KID'S CLUB」』
『ONE WORD FOR ONE WORLD』
『東北ライブハウス大作戦』
『夢ママ(岩手県大船渡長沢仮設代表)』

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