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『大阪の銭湯好きなら誰でも知ってる豊中の「夢の公衆浴場 五色」にて。
またの名を「DREAM PUBLIC BATH GOSHIKI」とも呼ばれる、
この銭湯は何と24時間営業である。
24時間営業のドリンクバーやうどん屋もロビーにあり、
そこのうどんの美味しさも名物の一つだ。入浴料は普通の銭湯と同じ440円。
未体験の方は、一度立ち寄ってみて下さい。
気持ちいいし、面白いです。』

※ファンダンゴでは、各日のチケットの電話予約・E-mail予約を
受け付けています。お気軽にお問合せ下さい


吠えろ!ファンダンゴ!!
#210 簑田医院



僕の記憶が正しければだが、昨年の冬は一度も風邪をひかなかったはずだ。そんな事は50年の人生で 初めての事だったので、ビックリした反面、風邪に負けなかった自分の体力と気力に得体の 知れぬ自信がみなぎったものだ。風邪なんて、気合い一発でぶっ飛ばす事が出来る。 風邪をひく奴は気合いが足らんのだ。そんな感じでどこか天狗になってた僕も、昨年までは何とかそれでやり過ごせたが、 今年になって2回も風邪をひいてしまっている。1回目は1月の頭で、まずは喉が狂う程痛くなり、 その次に熱が出て、それから鼻水と咳に長い事苦しめられた。以前までは、たかが風邪なんて、 過度にアルコールを流し込めば、すぐに治ると思っていたので、いわゆる体内のアルコール消毒を何度か試みてみたが、 なかなか完治しなかった。2回目は2月の頭で、喉はあまり痛くならなかったが、熱と鼻水と咳に悩まされた。
2ヶ月連続で風邪をひいてしまった僕は、去年培ったはずの自信をすっかり失ってしまった。 去年は運が良かっただけだったのだ。そんな感じで弱気になってしまうと、病はしつこいもので、 2月も終わりに近づいた今になっても、まだ咳だけが止まらない。止まらないどころか、 咳をする度に肺まで痛くなってきた。僕は風邪ごときで病院になんて行きたくなかったが、 あまりの苦しさに涙を飲んで、病院に行く決心をした。

僕の家から歩いて10分ぐらいのところに簑田医院という小さな診療所がある。 見た目は映画に出て来るような古びた木造の洋館といった感じで、看板がなければ 絶対に診療所とは分からないぐらいにオシャレな建物である。
10年程前に散歩の途中で簑田医院を見つけてからというもの、僕は体に何か異変があると、 この簑田医院を訪れる事に決めている。僕にとっては、医療設備だとか最新の医療技術とかは どうでもよくて、それよりも雰囲気が大切なのである。だから簑田医院と決めている。
古びた洋館のような外観、大正時代を彷彿させるモダンな内装、院内に漂う木の香り、 気持ちがゆったりする待合室と受付、レトロ感溢れるシンプルな診療室、穏やかな先生と看護婦さん。 それに加えて、いつ行っても空いてるのである。僕にとっては文句のつけどころのない シチュエーションである。少し重い木の扉を引いて院内に入ると、その瞬間に病が吹っ飛んだような 気持ちになるから、面白いものである。それまで通っていた病院は、医療設備も技術も整ってるか どうかは知らないが、味気のない待合室で長時間待たされて、ようやく診察が終わったかと思うと、 それから薬を受け取るのにまた長時間待たされて、病気を治してもらいに行ってるのか、 病気を悪化させに行ってるのか、分からなくなるぐらいだった。 その点、簑田医院に関しては何のストレスも感じた事はない。

簑田医院に行くと決めた日も、咳き込んで目が覚めた。
それでもコタツで体を温めながら、簑田医院に行くべきか、行かないべきかを悩んでいた。 窓の外はどんよりと曇っていて、今にも雨が降りそうな空模様だった。その空模様が更に 僕の決心を鈍らせるのだった。よし、煙草を一服してから決めよう。そう決めて、一服。
一服までは良かったが、その途端に痰が絡んで、咳き込んで、胸に痛みが走った。その瞬間、 つい先日に先輩と飲んだ時の先輩との会話が蘇った。
「風邪だと思うんですが、咳だけが一ヶ月近くも続いてるんですよ。 咳だけならいいんですが、咳する度に胸が痛くなるんです。これって何でしょうね?」
「それは怖いでえ。こないだ、俺も風邪かと思って医者に診てもらってんやん。 レントゲン撮ったりしての大げさな検査した結果が、なんとか肺炎って言われて、 キツい薬をたくさん貰って帰って来たもんな。」
「なんとか肺炎って、なに肺炎なんですか?」
「なに肺炎かは忘れたけど、肺炎は肺炎や。絶対、医者に診てもらった方がええって。」
「でも、病院に行くんて、ちょっと勇気いりませんか?」
「そんな事ないって、俺らは歳も歳やねんから、何かあったら病院行った方がええで。」
そんな何気ない会話を思い出しながら、僕はいつもより厚着をして、簑田医院へと向かった。
どんよりした空の下をゆっくり歩いていると、ポツリポツリと雨が降ってきた。 そんな天候だったが、まだ2月だというのに春みたいな暖かさだった。

混んでなかったらええなあ。そう思いながら、簑田医院の少し重い木の扉を引いた。 どこの病院も人で溢れてる時間なのに、安定の簑田医院には人っ子一人いなかった。 漂う木の香りを胸一杯に吸い込みながら、僕はスリッパに履き替えて、看護婦さんに保険証と診察券を渡した。 「今日はどないされました?」そんな世間の病院に転がりまくってる慣用句は、簑田医院にない。
僕はすぐに立派な木製の椅子に腰掛けて、簑田医院の本棚にあった「日本の本当にいい温泉」という 雑誌のページを開いた。まず目次を見て、2ページをめくるかめくらないかのタイミングで僕の名前が呼ばれた。
「加藤さ~ん、どうぞ~。」待合室には僕しか居ないのに、手抜き無しの見事な鶯ボイスが院内に響き渡る。 僕はゆっくりと腰を上げて、診察室の引き戸をガラガラと開けた。 きちんと整頓された机に向かって、ダンディーでロマンスグレーで上品な簑田先生は座っていた。
「今日はどうしたん?」
「実は今月の頭に風邪をひいたんですが、今だに咳だけが止まらないんです。 それだけならいいんですが、咳する度に胸が痛む感じがあります。」
「ふ~ん。じゃあ胸開けてみよか。」
僕は衣服を胸の上まであげた。先生は聴診器を使って、ポンポンポンという感じで僕の胸にあてる。
「はい、次、背中な。」先生は聴診器をポンポンポンと僕の背中にあてる。
「はい、次、ベッドに横になってな。」
僕がベッドに横になると、先生は僕のお腹を軽く押しながら、痛い所はないか?と聞く。
僕が特にないと答えると、先生は自分の椅子に座り直して、サラッサラッと何かをメモしながら、僕に言った。
「風邪がこじれてるんかもな。薬出しときますから、飲んでな。もうええよ。」
診察時間はほんの5分足らず。診察結果の言い渡しは、シンプルかつストレート。 いつもこんな感じである。その先生の見事な潔さに、僕はいつも細かく病状を聞く事が出来ない。 待合室に戻って、再び「日本の本当にいい温泉」の2ページ目を開こうかと思った瞬間、僕の名前が呼ばれた。
「加藤さ~ん、お薬です~。」簑田医院は何から何までF1のタイヤ交換並みに早い。 僕は簑田医院の備え付けの雑誌を5ページ以上読めた試しがない。
「お大事に~。」
僕一人しか居ないのに、手抜き無しの鶯ボイスが再び院内に響き渡った。僕はその何とも言えぬ 素敵なさえずりを背中で聞きながら、外に出た。まだ外は雨がポツポツと降っていた。 この咳は本当に風邪の延長だけのもんなんやろか?レントゲン撮らんでええんかなあ? その前に、そもそも簑田医院にレントゲンあるんやろか?帰り道をトボトボと歩きながら、 そんな疑問がいくつか浮かびながらも、まあええか、何とかなるやろ、と思う僕だった。
こう考えさせてくれるのも簑田医院の魅力の一つなのである。

(文:加藤鶴一)







※震災関連の復興支援に関して※
現在、ファンダンゴ受付にて「熊本地震復興支援募金箱」を、
バーカウンターにて「東日本大震災復興支援募金箱」を設置しております。
皆様からの募金に関しては、
現地で必要とされている物資に代えて、
現地に届けさせて頂きます。
また、その詳細はまめに報告させて頂きますので、
御協力を宜しくお願い致します。




『NBC作戦本舗』
『南相馬の託児所「KID'S CLUB」』
『ONE WORD FOR ONE WORLD』
『東北ライブハウス大作戦』
『夢ママ(岩手県大船渡長沢仮設代表)』







*十三駅前ションベン横丁復興支援に関して*
大火災から2年7ヶ月、10月1日に「しょんべん横丁」が
復活を果たしました。
これもひとえに、商店街の方々の努力と
ご支援頂いた皆々様の情熱の賜物です。
まだまだオープンしてない店舗もありますが、
この後続々とオープンしていくみたいなので、
是非とも新しく生まれ変わった
「しゃんべん横丁」を覗きに来て下さい。
尚、ファンダンゴには「しょんべん横丁復興支援Tシャツ」が
大量に残ってますので、十三に遊びに来た記念に
買って頂けたら嬉しいです。
詳細は以下のリンクから。

『十三駅前ションベン横丁復興支援Tシャツ販売中!!』
『十三トミータウン(ションベン横丁)復興の進捗状況』

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