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『午前2時過ぎ、梅田は阪急東中通商店街にある眠らない居酒屋「かどや」前にて。 梅田で帰れなくなると必ずと言っていい程、「かどや」で始発が走り出すまで呑み続ける。 ここで呑んでも全く良い思い出がないのだが、何故かいつもこの店に入ってしまう。この時はこんなに笑ってるけど、 この3時間後にはまたまた僕に悲劇が襲いかかるのだった。』

※ファンダンゴでは、各日のチケットの電話予約・E-mail予約を
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吠えろ!ファンダンゴ!!
#215 空白の一日


明くる日に、仕事もない予定もない となると、どこか気が緩むもので、ちょっとだけ呑んで帰るつもりが、 2杯になり3杯になり、気がつくと終電車を逃している。そうなると、もう始発が出るまで呑み続けるしか仕方がなくなり、 次の店へ次の店へとハシゴ酒である。皆が皆、酔っぱらってるので、自分が妖怪のような顔をしていても、呂律が回らなくても、 同じ会話を何度も繰り返していても、お構いなしで、ただそこに酒があるだけで楽しい。その上、こっちは明日何の予定もないとくる。 その安心感がそうさせるのか、酒さえ啜っていれば怖いものなんて何もない。そのうち始発電車がやって来る時間となり、 一人帰り、二人帰りして、何となく場が寂しくなったところでお開きになる。別れ際に、僕には限界なんてないと皆の前で強がってはみたものの、 皆と別れて一人になった瞬間にそんな強がりなんてスーッと音も立てずに消え去って、弱気な自分が不安と嫌気を背負って、 ヨボヨボと世間の片隅を今にも消えそうな感じで家路を辿ろうとする。一秒でも早く家に帰りたいの に、歩けども、歩けども、家に辿り着くどころか、 どこをさまよっているのかさえ分からなくなり、精も魂も尽き果てて、もう全て が嫌になり、そのうち記憶が遠のいて、終いには道端で倒れている。 そんな夜を、そんな昼を、そんな朝を、僕はどれだけ経 験して来たのだろうか。

先日、梅田でファンダンゴのイベントがあり、その絡みで久しぶりに梅田で呑んだ。イベントも大盛況で、 とりあえずイベントの打ち上げをという事になった。1軒目の居酒屋は出演者の方々もたくさん集まり、閉店時間が近づいてもワイワイガヤガヤ盛り上がってるので、 このノリで2軒目にという話になった。僕は翌日ファンダンゴが休みで何の予定もないので、至って強気である。ただ翌日は月曜日、世間の大人には仕事があったり、 用事があったりするもので、結局は10名程度での2次会となった。午前2時である。始発が出るまでの3時間をどう過ごすか。やはり居酒屋である。 梅田といえば東通りにある「かどや」である。24時間営業の大衆居酒屋で安くて雰囲気がいいので、終電を逃した時は必ずと言っていい程にお世話になる居酒屋である。 ただ、この店では過去に何度も呑んでいるが、良い思い出は一切ない。「かどや」でも、残された酔っぱらい達は異常な程の酒を身体に流し込み、 普段よりも大きな声でイベントの話や世間話や恋の話を繰り返す。そのうち、一人去り、二人去りして、最後に残された勇姿達がまるで我慢比べのように、誰かが帰ろうと言い出すまで、 そこに居座り続けるのである。「もう始発出てますよ。」誰がその言葉を発してくれたのかは覚えてないが、その号令のような一言が出た瞬間、その我慢大会のような場はまるで綺麗に 波が引くようにお開きとなった。それでも若者たちはラーメンを啜ってから帰ると言い出すので、僕は逃げるように皆と別れた。

始発が出てるという事だから、電車で帰ればいいものを、酔っぱらった時の僕はいつも歩きたくなるのだ。このまま電車に乗ってしまえば、現実に引き戻される感じがして嫌なのだ。 僕は東通りから、とりあえず難波を目指して、歩けるところまで歩こうと思い、お初天神を横切って、一号線を跨ぐ歩道橋を越えたところで、記憶がなくなってしまった。 僕は草原で昼寝をしてる夢を見ていた。草と土の匂いが僕を包んでいる。遠くから何か声が聞こえてきて、その声がだんだん耳元に近づいて来る。 「お兄さん、お兄さん、起きて下さい。」もう少しだけ、この草原で目を閉じていたかったが、あまりにもしつこいので、ゆっくり目を開けてみると、そこには年配のガードマンがいて、 僕の肩を必死で揺すっていた。「お兄さん、起きて下さいよ。」しばらくの間、このガードマンが僕に何を言ってるのか分からなかったが、そのうち状況が見えてきた。 ここが全くどこだか分からないが、僕はとある高層マンションの植え込みで眠ってしまっていたのだった。「ここはどこですか?今は何時ですか?」ガードマン曰く、 ここは西天満で、時間は午前7時だった。「ありがとうございます。本当にすいませんでした。」まだ午前7時だったのか。このまま真っすぐ家に帰れば、朝ドラにも間に合うし、 その後ゆっくり布団で眠ったら、遅くとも昼過ぎに目を覚まして、今日の休日を充実したものに出来るかも知れない。 僕はその一心だけで淀屋橋の方に向かって歩き出した。しかし、上手く歩けない。真っすぐ歩けないし、思うようにスピードが出ない。それでも頑張って歩いてみた。 頑張ってはみたものの、すぐに目の前がチカチカッと光りだして、前が見えなくなった。そこでまた気を失ってしまった。

遠くの方で僕を呼ぶ声が聞こえる。僕は海水浴場の木陰で、寄せては返す波の音を聞きながら、横になっている夢を見ていた。 僕を呼ぶ声がだんだんと耳元に近づいてきた。「すいません。すいません。大丈夫ですか?」僕は頑張って目を開けてみた。そこには上品なマダムが日傘をさして立っている。 「大丈夫ですか?お水買ってきましょうか?」ここはどこなのだと周りを見渡してみた。どの辺りだか分からないが、明らかに御堂筋沿いだった。僕はこの炎天下に御堂筋沿いのベンチで 眠ってしまっていたのだった。「ありがとうございます。大丈夫ですので、お気遣いなく。」優しいマダムはその僕の言葉に安心して、足早に去って行った。時計を見ると、午後1時30分。 太陽はギラギラと僕を照らしている。Tシャツは汗でビチョビチョになって、喉はカラカラだった。とりあえず、水分を補給して、日陰で休まなければと思うのだが、 まだしっかりと歩けない。僕は何とか淀屋橋を越えたところにあるコーヨーというスーパーで水とサンドウィッチを買って、何とか日陰を探し当てて、それを一気に流し込んだ。 しばらく休んでいると、ちょっと楽になったような気がしたので、本町駅に向かって歩いてみる事にした。しかし、もうすぐ本町駅だというところで、また力尽きた。 気がつくと、北御堂という大きなお寺の階段でまた眠っていた。時計を見ると、もう午後3時になっている。それから、最後の力を振り絞って、本町駅に辿り着けたまでは良かったが、 次は本町駅のベンチで1時間程眠っていたみたいだ。僕の大切な休日が無駄な1日になろうとしている。無駄が嫌いな僕は、必死に家路を急ぐが、なかなか前に進まない。 最後に家の近所の公園で一眠りして、ようやく自宅に辿り着いたのが、午後5時30分だっ た。それでも、最後の悪あがきで、銭湯で温かい湯に浸かれば、身体が楽になるかもと思い、 銭湯に行く準備をしてみたものの、いつも間にか布団で眠ってしまっていた。目が覚めると、もう午後8時で、すっかり陽が暮れて、夜になっていた。

真っ暗な部屋で一人、昨晩からの出来事を必死に思い出そうとするが、その僅かな断片しか思い出せない。思い出の断片といっても、決して良い思い出はなく、 嫌な思い出しか出てこないので、自己嫌悪に落ち入る前に、僕は考える事を止めるのだ。そして、全て無かった事にする。今日一日が存在しなかった事にする。そうする事でちょっとは楽になるかといえば、 そう でもなく、僕は真っ暗なトンネルの中に佇む地蔵のように、ただ真っ暗な部屋でじっとして、何とかその夜を乗り越えるのだった。
(文:加藤鶴一)









※震災関連の復興支援に関して※
現在、ファンダンゴ受付にて
「九州北部豪雨災害・復興支援募金箱」を、
バーカウンターにて
「東日本大震災復興支援募金箱」
を設置しております。

皆様からの募金に関しては、
現地で必要とされている物資に代えて、
直接届けさせて頂きます。
その詳細はまめに報告させて頂きますので、
御協力を宜しくお願い致します。


『NBC作戦本舗』
『南相馬の託児所「KID'S CLUB」』
『ONE WORD FOR ONE WORLD』
『東北ライブハウス大作戦』
『夢ママ(岩手県大船渡長沢仮設代表)』







*十三駅前ションベン横丁復興支援に関して*
大火災から2年7ヶ月、10月1日に「しょんべん横丁」が
復活を果たしました。
これもひとえに、商店街の方々の努力と
ご支援頂いた皆々様の情熱の賜物です。
まだまだオープンしてない店舗もありますが、
この後続々とオープンしていくみたいなので、
是非とも新しく生まれ変わった
「しゃんべん横丁」を覗きに来て下さい。
尚、ファンダンゴには「しょんべん横丁復興支援Tシャツ」が
大量に残ってますので、十三に遊びに来た記念に
買って頂けたら嬉しいです。
詳細は以下のリンクから。

『十三駅前ションベン横丁復興支援Tシャツ販売中!!』
『十三トミータウン(ションベン横丁)復興の進捗状況』

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