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バンド募集

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ファンダンゴの30周年を記念して、アートデザイナー“BAKIBAKI”“YUHtakuno”の手により、地味で地味で全く面白みの無かった ファンダンゴの壁が見事に生まれ変わりました。生で見るとより一層迫力が増すので是非直接見て、触れて下さいね。

※ファンダンゴでは、各日のチケットの電話予約・E-mail予約を
受け付けています。お気軽にお問合せ下さい


吠えろ!ファンダンゴ!!
#217 あれから30年経ったものの


20歳の頃の僕は、六畳一間の風呂なしアパートで、へらへらと暮らしていた。どのようにすれば働かないで飯を食えるか、そんな事を寝る間も惜しんでずっと考えていた。 公園で年寄りがどこからともなく集まって来て、ゲートボールなんかをワイワイガヤガヤと楽しそうにプレイしているのをずっと眺めては、一見何も考えずに自由に振る舞っているこの老人達の生活に憧れて、 早く老人になりたいとさえ思っていた。世間ではバブルが弾けたという言葉が頻繁に飛び交っていたが、当時の僕はバブルというものがいったい何者なのかは全く分からなかった。 というか、そんな事は、僕の当時の生活とは全く無縁であり、言うなれば別の世界で起きている出来事だった。ちょっとはそんな貧乏生活の足しになるかと思い、活気という言葉からは かなりかけ離れた場末の商店街で、100円の買い物ごとに1枚貰える愛シールなるものを必死に集めていた。行き当たりばったりで何にも決まった仕事などしてなかったから、お金にはいつも困っていた。 突発的ではあるがお金になりそうで、尚かつ楽そうな仕事が舞い込んで来た際には、快くそれを請負い、その報酬がまんまと懐に入った際には、その多いか少ないかも分からぬ報酬を嬉しくズボンのポケットに入れては、 その寂れた商店街で酒や肴や玉子やパンを買い込んでは、その対価に値する分の愛シールをゲットしてたのであった。100円で1枚の愛シールという事は、1000円の買い物をすると10枚の愛シールが貰える訳で、 それをたくさん貯めては、商店街の組合事務所で貰った愛スタンプなる冊子に糊で貼付けるのである。その愛スタンプカード一冊を愛シールで埋め尽くそうとすれば、200枚の愛シールが必要な訳で、 見事にその愛スタンプカードが愛シールで満タンになると、ようやく愛スタンプカードは貴重な500円の金券になるのである。それを再び寂れた商店街の総菜屋、肉屋、八百屋などの店舗で 500円相当の品物と交換するのだ。まあ今の世の中からすると少々原始的ではあるが、今でいうポイントカード的なもである。ただ貧民の買い物だから、そんなにすぐに愛スタンプカードが 愛シールで埋め尽くされる訳もなく、僕は商店街の片隅で風に舞っている、いわゆる捨てられた愛シールを拾い集めたり、優しいおばちゃんから「兄ちゃん、これあげるわ。」という感じでおこぼれを頂戴したりで、 自分の買い物以外でゲットした愛シールの方が圧倒的に多かった。

月一回の貴重な不要品回収日には、町が寝静まってから日が昇るまでの間に、町中を友達と物色して回り、お金に換わりそうな箪笥、 ソファー、ギター、雑誌、レコード、こたつ、オーブントースター等を拾って来ては、何とかお金にしようと、リサイクルショップや古本屋に持って行くのだが、 世の中はそれほど甘い訳もなく、ポケットが重くなる程度のジャリ銭にしか換わらなかった。その幾らもないジャリ銭に祈りを込めて、ある時は駅前のパチンコ屋でパチンコ玉に代えたり、 ある時は大阪球場の場外馬券場で競馬券に代えたりして、一か八かの大勝負に出るのだが、一攫千金どころか、結局は一文無しに落ち入ってしまうのだった。

ちゃっちいプラスチックの洋服ダンスには、シャンとした衣服は一つもなく、いつもヨレヨレのティシャツとスウェットパンツでふらふらしていた。 ちょっとしたアルバイトでお金が舞い込んできたとしても、そのお金で服を買うなんて発想は産まれず、やっぱり食料と酒で消えてしまうのだった。 友達に無理を言って紹介してもらったアルバイトに意気揚々と出向いたまでは良かったが、そこの親方に寝間着で出来る仕事はないと一喝されて、泣く泣く帰って来た事もあった。 初めての職場であるから、こっちとしては出来る限りのお洒落をして出かけたつもりなのだが、それを寝間着とけなされたら、溜まったものでない。ただ、そんな事件に対して、 僕に怒りの感情が少しでも湧けばいいものを、なぜか分からぬが吉本新喜劇を見ているような楽しい気持ちになってしまうのだった。そんな感じだから、なかなか儲からないのである。 いつもお金はなかったが、時間と若さだけは人一倍持っていた。天気のいい日には拾った自転車に跨がって、どこかに何か面白いものや金目のものは落ちてはないだろうかと、目的地などは決めずに、 走りたい方へ走りたい方へと、ゆっくりと進むのである。友達連中はというと、就職やらで忙しくしていたが、僕はそんな風に右に行ったり左に行ったりして、自由という言葉を満喫しているのだった。

あの拾った自転車に跨がったまま、僕は50歳になった。思えば遠くへ来たもんだと胸を張って言えれば、ちょっとは良かったが、遠くにも行けず、何も変わらないまま、50歳になった。 今だに、働かずして飯を食う方法を探し求めては、空き地で老人たちが楽しそうにゲートボールやらしているのを羨ましく眺めている。今だに、スーパーマーケットや本屋のポイントカードに一つでも多く ポイントを貯めようと必死になっている。今だに、衣服には無頓着で、今この瞬間もヨレヨレのローリングストーンズのティシャツに破れたジーンズに汚れたつっかけサンダルで立っている。

あれから30年経った今でも、僕の懐には2冊の愛スタンプカードが残っている。2冊分といえば、現金にして1000円相当。僕にとっては今だに大した金券ではあるが、 あの当時でさえ寂れていた商店街が今現在でも機能しているのか、今だに愛スタンプカードが効力を発揮出来るのか、などの不安や疑問が先行して、 その愛スタンプカードを持ってノコノコとその商店街に出向く気にもなれず、僕は何かのタイミングで思い出したように貴重品の引き出しから愛スタンプカードを取り出しては、 それを眺めて、本当にお金のなかった当時の生活を思い出しては一人クスクスと笑うのである。
(文:加藤鶴一)







※震災関連の復興支援に関して※
現在、ファンダンゴ受付にて
「九州北部豪雨災害・復興支援募金箱」を、
バーカウンターにて
「東日本大震災復興支援募金箱」
を設置しております。

皆様からの募金に関しては、
現地で必要とされている物資に代えて、
直接届けさせて頂きます。
その詳細はまめに報告させて頂きますので、
御協力を宜しくお願い致します。


【ご報告】
ファンダンゴの店頭に設置していた
「九州北部豪雨災害・復興支援募金箱」の合計金額
¥11,000
を、朝倉市に入り復興に尽力している
幡ヶ谷再生大学[復興再生部]
のゆかりさんに現地でお渡しさせて頂きました。
募金して頂いた皆様、アーティストの皆様、
ご協力有難うございました!
2017.8/21 福岡県・朝倉市にて

『NBC作戦本舗』
『南相馬の託児所「KID'S CLUB」』
『ONE WORD FOR ONE WORLD』
『東北ライブハウス大作戦』
『夢ママ(岩手県大船渡長沢仮設代表)』




*十三駅前ションベン横丁復興支援に関して*
大火災から2年7ヶ月、10月1日に「しょんべん横丁」が
復活を果たしました。
これもひとえに、商店街の方々の努力と
ご支援頂いた皆々様の情熱の賜物です。
まだまだオープンしてない店舗もありますが、
この後続々とオープンしていくみたいなので、
是非とも新しく生まれ変わった
「しゃんべん横丁」を覗きに来て下さい。
尚、ファンダンゴには「しょんべん横丁復興支援Tシャツ」が
大量に残ってますので、十三に遊びに来た記念に
買って頂けたら嬉しいです。
詳細は以下のリンクから。

『十三駅前ションベン横丁復興支援Tシャツ販売中!!』
『十三トミータウン(ションベン横丁)復興の進捗状況』

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